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目からビーム!33 元号続く限り、日本は安泰
新元号・令和は、おおむね国民、とりわけ若い層に好意的に受け入れられているようである。一方で、またぞろ、ためにする元号廃止論も持ち上がっている。
「グローバル時代に日本固有の元号は不要だ」というのが元号廃止論者の定番の主張だけれど、僕の知り合いの外国人オタク(米人・仏人・加人)たちは「ヘイセイゴジラ」や「ショーワウルトラマン」という語を日常的に使っているし、それどころか「『84ゴジラ』を平成ゴジラのカテゴリーに入れるべきか否か」というマニアックな議論にも余念がない。
グローバル化、ネット時代がむしろ、日本オリジナルの元号をcoolなものとして、海外に認知させつつあるのかもしれない。あと10年もすれば、彼らと「令和ゴジラ」「令和ウルトラマン」について熱く語ることもあるだろう。
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「(日本だけが)元号によって歴史を区切るのは不合理だ」。これもよく廃止論者から出てくる主張である。ならば、60年代、70年代という区分けも不合理だろうし、戦前、戦後という区分けもしかりである。戦前と戦後は、単に連続した歴史の流れであるはずなのに、「戦前」のすべてを悪として、まるで隔離するように区分するのはおかしい。
「中国でさえも元号を廃止した」などともいう。ここでいう中国とは、中華人民共和国のことである。わずか百年前、その中華人民共和国という国は存在せず、当時は中華民国だった。ちなみに、台湾は現在も民国歴を使っていて、今年は民国108年になる。
元、明、清、中華民国、中華人民共和国……中国史における区分とは、いわば王朝の交代に過ぎない。その交代期には大規模な虐殺と流民の発生がならいである。
一方、日本は、明治、大正、昭和、あるは元禄、安政、慶應と、元号による区分があろうが、2千年以上、永続的に「日本」が続いている。多少のレジーム・チェンジがあっても、日本という国の根本は揺るがされることはない。それは、政治体制とは別に、日本には「天皇」という背骨が一本あるからである。われわれが、あの鳩山政権という“無政府状態”を一年間も経験しながら、ひとつの暴動もみなかったのはその証左ではないか。
元号が続く限り、日本は安泰である。
(初出)八重山日報
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『惑星大怪獣ネガドン』の舞台は昭和百年。昭和特撮のテイストをオールCGで描くという大胆な試み。栗津順が2年4カ月をかけ一人で作り上げた。
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