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目からビーム!79「平和」は人をダマす
愛という言葉が時にいかがわしいように、平和という言葉も時にいかがわしい。
ジゴロが愛を騙って女をダマすように、平和を騙って国民大衆をダマすヤツらがいる。とりあえず「平和」と名のつく団体や運動は疑ってかかるべきだろう。
昭和27年1月、時の大韓民国大統領・李承晩は日本の主権回復前のどさくさに紛れて日本海に勝手に境界線を引き、これを「平和線」と称した。これによって、日本は固有の領土である竹島を奪われたまま、70年経とうとしている現在も取り戻せてはいない。
奪われたのは領土だけではない、ライン付近を先祖代々の漁場としている日本の漁民の生命もだ。操業中、韓国側の国境警備船の突然の銃撃にあって死傷した漁民は数知れない。彼らは警告なしに垂直射撃をしてくるという。たまらず海に潜って逃げようとすると今度は水中に向かって弾丸を降らせる。あきらかに殺害自体を楽しんでいるかのようだ。第一大邦丸の第一大邦丸氏のように、頭部に2発の直撃弾を受け即死したケースもある。
「平和線」とは名ばかりの、まさに「殺人線」ではないか。
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今、日本に第二の「平和線」が海に引かれようとしている。場所は尖閣諸島周辺。引くのは中国である。彼らはそのために海警法なる法律を作り、外国の船舶に武器使用を辞さないと堂々宣言しているのであるのだ。
いくら、遺憾の意を発したところで、「国際法違反だ」と訴えたところで、聞く耳をもつ相手ではあるまい。現に、李承晩が国際法を厳守したか? 一度、奪われた領土は戦争でもして取り戻すしか奪還の方法はないのだ。それだけでない、中国船に追い掛け回され生活権を脅かされている地元漁民は、これからは生命の危険を賭して漁に出なくてはならないのである。この国は、李ラインの悲劇を忘れてしまったのか。
外交用語の「平和的解決」とは、単に「武力を使わない恫喝」「武力をちらつけての恫喝」でしかない。向こうから歩いてくるヤクザに怖気(おじけ)て、こちらが道を開けたら、それは、ヤクザからすると「平和的解決」ということになる。「平和」という言葉がいかにいかがわしいものか。
戦後日本の「平和ボケ」もいよいよ末期症状を迎えようとしている。
初出・八重山日報
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(追記)
「平和」というおまじないを唱えれば、攻められない、殺されないと主張するお花畑さんは、2012年の中国の反日デモで真っ先に襲われた日系デパートの名前が「平和堂」だということをどう思うのだろう。
破壊、商品略奪、放火。中国に展開する「平和堂」全店舗が受けた損害は総額は35億円にのぼるという。
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