たくさん恥をかけ!
タイトルは僕のスペシャリストのキャリアにおいて
とても重要な役割を果たしてくれていたと感じるので
何か今後活躍していくスペシャリストの少しでも足しに
なればと思いNOTEを書くことを決めました。
今スペシャリストとして活躍していきたいと考えている
選手の皆さんは今まで恥をかいた事がありますか?
思い返してみると僕のスペシャリストキャリアは
恥をかく瞬間がたくさんありました。
入団一年目のパールボウル決勝。47YDのFG
初の東京ドームでの大観衆(2万人程)でしたが
緊張もしておらず、自信もありました。
しかし今まで経験したことのない
クラウドノイズ(サッカーでいうブーイング)に対してこんな感じか、本当に何も聞こえないなーと考えている自分がいました。
その時点で集中力を欠いていました。
案の定リリースを失敗してポール左に大きく外してしまいました。
その後試合終盤ドームの独特の暑さとコンディション調整ミスでPAT成功後に脚が攣ってしまい大事な場面でキックを蹴れなくなってしまい、とても悔しく恥ずかしい社会人初タイトルを獲得したことを覚えています。
2016年パールボウルトーナメント準決勝VSリクシルディアーズ
試合時間残り時間38秒リードした状況。
PUNT前にタイムアウトを要求。
僕自身落ち着いていました。
ベンチからの指示は時間を流せ!
僕はインフィールドで転がして時間を使う選択を決めました。
特にこの球種には自信を持っていて大学の時から何度も
成功させてきました。
ところが蹴る方サイドのリターナーではなく、逆サイドに
位置した前田選手にすべて読まれており、リターナーの
手前を狙ったPUNTを見事にかっさわれてエンドゾーンに
持っていかれ逆転負けを喫しました。
恐らく僕といえばこのやらかしみたいな感じで今も
時々いじられることもありますが、この瞬間とてつもない
絶望感に包まれて誰とも喋りたくなかったのを覚えています。
観客席からの冷たい目線。チームメイトからの失望。
全てを失った感覚でした。
2019レギュラーシーズン
最終節全勝対決VS富士通フロンティアーズ
このシーズン僕自信非常に調子が良く。自信に満ち溢れていました。そんな中訪れたレギュラーシーズン最終節富士通フロンティアーズとの試合、僕は富士通と相性が良くこのマッチアップ時にはいいパントを蹴れる自信がありました。
その前の節のパナソニック戦でもチームMVPに選ばれ、チームメイトからもお前ほんまビックゲーム強いな!とも言われていたり、自分自身いつの間にか自信が過信に変わっていたのかな?と今になると冷静に振り返れますがそんな余裕試合中は
完全になくなっていました。
試合前の調整も抜群の調子で自信満々に迎えた1回目のPUNT
自陣深くでのPUNTこの時に想像以上に逆風が吹いており、僕の中で迷いが生じてしまいました。その結果中途半端な逆風用のスイングになり、少しのヤードしか挽回できず、次は挽回してやる!切り替えようと心の中に落とし込んで次の出番を待ちました。
その次のPUNTは前半終了間際にやってきました。
このPUNTも自分の本来のコンタクトポイントとの距離が
合わず、蹴った瞬間サイドラインに向けて蹴ってしまうような
今まで蹴ったことのない情けないPUNTを蹴ってしまいました。
当時は自分自身何が起こっているのかわかりませんでした。
幸い守護神ブロンソンが止めてくれたので失点には繋がりませんでしたが
久々にどん底のパフォーマンスをしてしまいました。
何度失敗しても地道に結果を出し続けてばチームメイトは信頼してくれる!
これだけ大事な試合で散々なパフォーマンスをした僕に対してチームメイトは試合中も試合後もポジティブな言葉をかけてくれました。長尾なら大丈夫!次の試合頼むぞ!と言ってくれました。
味方からの信頼は何よりも嬉しいし自信になります。
きちんと信頼を勝ち得ることでスペシャリストは孤独じゃなくなります。
今ミスを恐れて縮こまっている選手、チームメイトの目が気になってしまっている選手、何も気にせず自分がやるべきことに向かって努力してください!
何もミスを恐れる必要はありません。
本気でやっていることが伝わればチームメイトは必ずどんなミスをして足を引っ張ってもカバーしてくれます!
思っきしやって、思いっきり失敗してたくさん恥をかいて強くなりましょう!