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運動と血圧
福岡大学の末松 保憲氏を含む研究チームが行った系統的レビューとメタ解析の結果が発表され、運動と血圧の関係について新しい洞察が得られました。
「高血圧」といってもいろんな方がいて、運動が効果があったりなかったりみたいの様です。
健康人と高血圧患者への効果
この研究では、健康人や高血圧などの生活習慣病患者において、運動の種類にかかわらず収縮期血圧が低下することが明らかになりました。具体的には、運動強度が最大酸素摂取量の40-60%の範囲にある中等度の持久力運動が、有効な降圧効果をもたらすとされています。
心血管疾患患者への効果
しかし、心血管疾患患者においては、運動を行っても収縮期血圧が低下しなかったことが確認されました。この結果は、心血管疾患患者に対する運動療法の効果が、他の疾患や健康人と異なる可能性を示唆しています。
研究の意味と今後の方向
この研究結果は、運動療法の効果が病態生理学的状態や個人の健康状態によって異なることを示しています。特に、心血管疾患患者に対しては、従来の運動療法だけでは十分な効果が得られない可能性があるため、より個別化されたアプローチが必要とされるでしょう。