学校での健康診断
毎年春になると幼稚園~大学まで健康診断をします。
学校保健安全法で6月30日までに実施するように決められています。
ここ数年はコロナで夏や秋に実施することもありましたが基本は6月30日までです。学校行事を考えると4月中に実施する学校がほとんどですね。
毎年、「聴診」を肌にあてるのか服の上から聴診するのか論議されます。
今年も1件2件とセクハラが問題になったことでネット上では健診は女性医師が担当すればよいという意見が見られます。
くり返しになりますが、全国にある学校が6月末までに実施しなければならないんです。
全国にある学校数ざっとみてもこれだけあります。さらに幼稚園でも実施します。
ただ、校医の先生が診察されるケースもあるので全部ではないですが、これらの学校の生徒さん1人1人の診察をたった3か月(実際はほぼ1か月)で実施します。
令和元('19)
小学校 19,738校
中学校 10,222校
義務教育学校 94校
高等学校 4,887校
中等教育学校 54校
特別支援学校 1146校
高等専門学校 57校
大学 790('22) 校
医師も健診を担当するスタッフも皆さん早朝からフル稼働です。
厚労省の発表(令和2年)だと
医師数の届出総数は339,623人で、男女比をみると、 「男」262,077人(総数の77.2%)、「女」77,546 人(同22.8%)となっています。
需要と供給のバランスが崩れています。
その中で年々女性医師を希望される学校が増え続けています。
確かに問題になるケースはありますが99.9%以上の医師がセクハラなんてことはなく真面目に必死に診察しています。
もし、我が子は男性医師に診察してもらいたくないと思われる場合、問診だけにしてもらう、という方法もあります。近所の女医さんの所で、自費でしょうが、受診もできます。もし心配があれば学校に事前に相談してみてくださいね。