作品について 「ヘブンズトリップ」
ヘブンズトリップは顔も知らなかった同じ学年の二人が共通の目的のために動きだし、その過程を楽しみながら、目には見えない感情を持ちかえってくる物語である。
負の感情でもきっと価値のあるものだと私は思っている。生きてきた中で消したい記憶も
少なくない人もいるだろう。頭の中にある記憶を無理に消そうと思う必要はないのだ。
いつか遠い日にその記憶が突然光を放って、自分を一歩で前に押し出してくれるものに変わっていく。
そんなに簡単に日常は変わらない。と大きく声をあげる十代もいるだろう。