[#003]高3で理転→大学受験の現実を包み隠さずお話しします
こんにちは、ちーがくんと申します。
大学院で地学を研究する傍ら、地学の魅力や重要性について発信活動をしています。
今回も「ド文系ちーがくんが理転して理学博士になる旅」の続きをお届けします。
前回は「[#002]理転を決意するきっかけとなった「高校での出会い」」についてご紹介させていただきましたが、今回は「高3で理転って、大学受験は大丈夫?」という疑問に答えていきたいと思います。
ほとんどそんな方はいらっしゃらないかもしれませんが、高校3年生で理系への転向を検討されている方もらっしゃるかもしれませんので、そういった方の参考となるように、今となっては恥ずかしいことも包み隠さずお話しできればと思います。
結論から言うと、僕は高校3年生で理転をしましたが、現役で志望校に合格することはできず、1年間浪人することになりました。
理転のきっかけと挑戦
僕は高校2年生で地学基礎に出会い、地学を深く学びたいという強い思いから理転を決意しました。
その時の話は「【自己紹介】人生を懸けて地学教育を広めたい理由」や「[#002]理転を決意するきっかけとなった「高校での出会い」」で書かせていただいた通りです。
地学に対する情熱が湧き上がり、調べていく中でここで地学を勉強したい!と思える学科が見つかりました。しかし、その大学は当時の僕の学力からすると、かなりハードルが高いものでした。
僕は予備校に通わずに大学受験をしましたが、もし予備校に通っていたらその学力じゃ厳しいよと言われて、間違いなく止められているような大学でした。
しかし、 絶対にここで地学を勉強したいという気持ちがあれば絶対に合格することができる!という思いのもと、少し高めの志望校でしたが、そこを目指して勉強していました。
1年間の浪人生活の結果は...?
現役では志望校に届かず、1年間自宅で浪人生活を送りました。
その間、1年間大きく崩れることなく走り切ることはできたのですが、結局、目標としていた大学には届かず、後期試験で合格した別の地球科学を学べる大学に進学することになりました。
合格点にあと一歩という結果でしたが、浪人してもなお届かなかったという現実を受け入れるしかありませんでした。
問題は数学ではなく「勉強習慣」
ここまで読んで、「高3で理系に転向するのはやっぱり無謀なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
確かに当時は今よりも数学が苦手で「数式すら見たくない...」という状況でしたので、その克服には苦労しましたが、それ以上に大きな問題があったと考えています。
それは「勉強習慣がなかった」ということです。
勉強習慣がない状態で、ただでさえ苦手意識のある理系科目の勉強を始めるのは非常に厳しいものがあります。
部活で疲れて帰宅すると、勉強する気力も湧かず、そのまま寝てしまうことも多々ありました。
また、当時は効果的な勉強方法も知らず、非効率な勉強ばかりをしていました。
その結果、1年間の浪人生活を経ても、目標とする大学には届かなかったのです。
勉強習慣ということに関連して、高校2年生の半ばまで勉強してこなかったことが大きなハンデになったと感じています。
高校3年生になると、誰もが本格的に勉強を始めます。そこから勉強を始めても、周りが走っている中で自分はさらにそれ以上の速さで走らなければならないということになるためです。
高校3年生になって周りが走っている中で偏差値を上げるというのは、やはり簡単なことではないです。
高3で理転を考えている方へ
だからこそ、もしあなたが今、理転を考えているなら、自分の得意・不得意がなんであるかということ以上に「勉強習慣」を身につけることが、何より大切だと伝えたいです。
科目の選択以上に重要なのは、勉強時間を確保するだけの土台となる「勉強習慣」です。
それさえ持っていれば、高校3年生での理転も決して無謀ではないと感じています。
「大学でこれをもっと勉強したいんだ!」という強い思いを持てる大学や学科を見つけて、そこを目指すために理転するということであれば、それは間違いなく大きなアドバンテージになるはずです!
理転して入った大学にはついて行けたのか?という話はまた次回以降ご紹介いただければと思います。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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暑い日が続きますので、みなさま体調にはお気をつけください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!