導入事例|“AIバディ”と1対1で英会話授業 千葉市立の中学校授業の様子をレポート
この記事3つのポイント
千葉市立教育委員会の実証実験にAI英会話スピークバディが参加
ゲーム感覚で楽しく学習できる
「話す技能」向上への期待
AI英会話「スピークバディ」は、2024年4月から9月の期間に千葉市教育委員会により行われる「主体的な学びを促進する先端技術活用事業」の実証ソフトウェアに採択されています。
本事業は、GIGAスクール構想により配備されている端末が2026年に更新されるのにあたって、千葉市にとって効果的なソフトウェアを選定するために開始されました。
授業支援ソフト・学習ドリル・英語スピーキングソフトの3種類・全11点のソフトウェアを選定し、それぞれ、小学校、中学校において、半年程度(2024年4月~9月)授業と家庭学習で活用し、千葉市の児童生徒に合った学習ソフトウェアの機能要件が検証されています。
AI英会話スピークバディは、この英語スピーキングソフトとして、現在千葉市立の中学校1校にて、利用実証がされています。
この記事では、その中学校の英語授業にて、実際に生徒たちがAI英会話「スピークバディ」でスピーキング学習をしている様子をレポートいたします。
ゲーム感覚で楽しめる 授業時間より前にAIと英会話を始める生徒も
授業では、生徒ひとりひとりがタブレット端末を使い、AIキャラクターを相手に英会話を学びます。個々の理解度に合わせた学習メニューがおすすめされるので、クラスに40人いれば40通りの英会話の授業が展開されます。
スピークバディのレッスンの特長は、1000を超えるシーンからなるストーリー仕立てという点です。
レッスンの世界では、生徒がストーリーの主人公になり、国籍やバックグラウンドもさまざまなAIキャラクターと英語でロールプレイを行い、発音やフレーズ、単語、イディオムなど英会話に必要な知識を学びます。
今回の授業では最初に、入門編のカリキュラム「ストーリーで学ぶ英会話〜シンデレラ編〜」*に取り組んでいただきました。
「シンデレラ編」のシナリオは、生徒の役割や内容がわかりやすいだけでなく、童話が現代風に面白くアレンジされていたので、生徒からも好評でした。
*リンク先プレスリリースは2022年2月に公開されたもので、記載されている情報が現在と一部異なる場合がございます。
また、なかには自分の興味関心に応じて、やってみたいカリキュラムを主体的に学んでいる生徒もいるようでした。
今回授業を見学させていただいた英語担当の宮野先生からは、下記コメントをいただきました。
「英語を話すことの時間を増やし、話す技能を高める」への期待
英語教育においては、長年「話す」力の育成が課題とされています。文科省が昨年度に中学3年を対象にした全国学力調査の英語では、四つの技能のうち「話す」分野の全国平均正答率は12.4%で最も低い結果となりました。「読む・聞く・書く」の3技能の平均正答率は46.1%でした。
「話す」分野の調査では、各生徒がマイク付きヘッドホンを着用して学習端末に声を録音してデータ送信する方式で5問が出題され、全国で平均正答率が4.2%の設問があったほか、一つも正答できない生徒が6割を超えました。
こうしたなか、今回の利用実証においても、英語スピーキングソフトには「英語を話す時間を増やし、話す技能を高める」こと、そして「生成AI的な機能を使いこなす力を育てる」への期待が寄せられています。
近年、個人の学習者・企業のみならず、大学や高専も含めた教育現場でも広がるAI英会話スピークバディ。今後もさらなるアップデートおよびAI英会話の普及に努めることで、「真の言語習得を実現し、人生の可能性と選択肢を広げる」というミッションを実現してまいります。