日記(1月12日)
ウマ娘の論文を書こうと思った日は2021年4月上旬のことであった。
私はこの日、近所のイオンモールでインタビュー調査を行った。
結果、知名度は予想を大きく上回っていた。
9割以上の認知。
やはりSNSの影響、ゲームの力は凄い。
ウマ娘の最大の特徴は、
普段まったくゲームや競馬をやらない人がプレイしていた、ということであった。
学生、職場(公安関係含む、笑)、男女問わない人気。
人気の秘訣は、
ゲーム構造の分かりやすさ。
それと画面の美しさ(ターフとウマ娘)。
また、「推し」が居たことも強く印象に残っている。
特にサイレンススズカに魅了されている人は楽しそうだった。
(競馬、史実は知らない状態。パワプロは知っていた。)
私は競馬ファン、ウマ娘ファン、声優ファン、学術オタクとして
思った。
この人にとっては二次元美少女のサイレンススズカは生まれたばかりで、
ディープインパクトやオルフェーヴルよりも親近感を持っている。
私がここで蘊蓄を語ったところでそれは無意味である。
<いのち>は死なない。
本当にそうなのかもしれないと思った瞬間であった。
私にとってスペシャルウィークはもはや過去の馬だった。
少なくとも2015年までは・・・
それが今はディープインパクトやオルフェーヴルよりも最近の馬のように感じ、親近感を持っている。
たしかに「全身全霊」でいつも走っている。
私の眼前で・・・
毎日が楽しそうだ。
サイレンススズカやライスシャワー、オグリキャップなども・・・
私が抱いていた実馬のイメージとそのウマ娘のイメージ化に乖離はある。
また、可愛いの価値観によって実馬(戦績)の影響も薄く、
プレイヤー(トレーナー)にとっての「推し」もデタラメだろう。
この世界では「可愛さ」が「強さ」に勝る。
もちろん「推し」を見つけた後は、その強さを追い求める世界ではあるのだが・・・
グラスワンダーはイメージよりかわいい。
スイープトウショウ、カワカミプリンセスはイメージとずれた。
そういうことが常に起こっている。
しかし、
キタサンブラックとサトノダイヤモンドは
あの姿でなければならない、
とも思っている。
そういう論争も競馬ファンにとっては実に楽しいものだ。
今日は色々と振り返ってみて思ったことはひとつ。
2021年4月。
サイレンススズカを推していた人はたぶん今も「ウマ娘」をやっていると思う。
史実を知ってショックを受けたかな・・・
競馬を観るようになったかな・・・
馬券の方はどうか・・・
まさか声優の高野さんまで好きに・・・
そもそも「推し」が変わってしまっているのではないか。
そんな妄想もまた楽しい。
(2023.1.12)