企画書【出版社さま向け】
■企画タイトル(仮)
ウマ娘と日本社会
ウマ娘と日本競馬
ウマ娘とJRA(日本中央競馬会)
■企画内容
2021年に起こったウマ娘ブーム。まもなく2年が経とうとしている。依然としてウマ娘の人気はとどまることを知らない。そこで「なぜウマ娘ブームは起こったのか」きちんと整理する必要があると考えた。このクロスメディア、メディアミックス計画(「UMAMUSUME PROJECT」)は2016年(企画段階では2015年以前)に始動した。しかし、世間的な大流行はゲームの配信が始まった2021年2月24日からであった。この5年間の間に一体何が起こったのであろうか。それを整理することが本企画の趣旨である。
ウマ娘ブームは単なるウマ娘ファン、競馬ファンだけの物語ではなかった。それは現代日本社会と大衆文化を映し出す鏡でもあった。
また近年、競馬の売上が回復傾向にある。これに合わせて「ウマ娘」は日本経済を動かす最高のゲームコンテンツともなった。
ウマ娘をみると、日本社会がみえてくる。私は10年以上、馬と競馬の文化メディア研究者として過ごしてきた。この実像を描いてみたいと思った。現在のところ、「ウマ娘」ばかりかアプリゲームに関する考察は(潜在的な)受容はあるものの代表的な書籍が残されていない。そのため、ゲーム文化研究の発展(特にeスポーツ文化=今、「スポーツ概念」の拡張が問われている)の上でも日本大衆文化の「現在地」を確認する必要がある(と思われる)。この本はウマ娘ファンや競馬ファンのみならず、一般の人たちにも楽しめるような学術的な創意工夫もなされている。
ウマ娘人気を経験した筆者は思う。ウマ娘はまさに現代日本社会の構造を可視化していたのだ。
「ウマ娘」や「競馬」をきっかけに、
令和時代における現代日本社会を可視化することが目標!
■企画の骨子(例)
①「ウマ娘」とは何か。全く知らない人を想定。ゼロから学べる。
⇒「ウマ娘」は聞いたことあるけれど?
②日本競馬とは何か。「日本型」近代競馬=大衆競馬の歴史を学べる。
(筆者はこの分野の最先端に居る。)
⇒我が国の競馬は成功?たしかに売上は世界一!成功した要因について改めて考えよう!(日本競馬史を振り返る)。競馬は単なるギャンブルではない!
③ゲームの国際化、多国籍企業と<帝国>(ヒト・モノ・カネ・情報の移動)
⇒国際社会の中の日本。「eスポーツ」の時代に入った。この新しいスポーツ(概念)はデジタルゲームの分野とスポーツ産業の分野を同時に歩いている。
④日本の「可愛い」文化が世界を席捲。馬の観念も変わる時代に!
⇒今やSNSの普及によって地球の裏側まで繋がる社会となった。特に東アジアの国際環境、子どもたちの世界は急速に変わりつつある。
⑤コラボ文化がビジネスを席捲!
⇒遊園地、スーパー、コンビニ、カラオケ、街頭モニター、電車・バス・駅ジャック。この分野はとどまることを知らない。日本では関係のないジャンル(スポーツと格闘)、ジャンル違い(強さ、内容:「ハンターハンター」と「鬼滅の刃」)でもコラボしやすい文化が育っている。
※学会発表経験あり!
⑥ファンとは何か(実は我々もよく分かっていない?)
⇒「ウマ娘」を通して固定されたイメージのある「競馬ファン=賭博者」、「オタク」文化、創作活動について考えることができる。また、「二次元」と「現実」は関係している?
⑦メディアの多様性(企業にとってのメディア、ファンにとってのメディア)
⇒競馬ファンを作る経営戦略!JRAは新規顧客を生み出すために何をやってきたのか。そして今何をしているのか。将来の可能性は?ウマ娘から馬、競馬へ。日常生活のメディアについて考える土台に・・・
⑧SNSの時代を生きる私たち
⇒競馬予想の変容、競馬新聞からネット情報へ、賭け方も変わった!(ゲーム感覚、スマホゲームの課金との共通点)
⇒ツイッター、インスタグラム、LINE、ユーチューブ、フェイスブック、ティックトックなど(趣味、コミュニティの変化、新しい遊び方=感動の共有)
⑨人類と馬の関係は曖昧?「名馬」の意味は絶えず変わってきた。
⇒今は「はやい」=名馬(競馬)だけど・・・(これは当たり前ではなかった!)、ウマ娘は「可愛い」必要がある(現代日本)。
※ 詳細は目次や各話参照。
■発表形態
新書として発表したい。
■発表時期(予定)
令和5年の間を想定しております。
⇒日程変更、短縮・延長可能(要相談)
■ターゲットとなる読者(購入)層
もともとはウマ娘ファン向け(これだけでも多い)
一般の競馬ファン向け(我が国では多い)
でしたが、検討した結果「一般向け」に落ち着きました。
■実績は石橋湛山新人賞(京都大学代表)や「ウマ娘」論文のヒット
(1日に数千人、ダイジェスト版は1万人以上に読まれた経験あり)
■アピールポイント
今後もヒット作を見込める。『JRA(日本中央競馬会)』、『天皇とギャンブル(馬券)』、『ケイバの壁』、『サピエンスと馬全史』、クイズ本(予想本)ほか
(博士論文の学術書「近現代日本における天皇と競馬」は、「学術賞」が期待されている。)
■宣伝能力
ツイッター(フォロワー数1万以上、別に出版用1万以上)、有名YouTuberさん(チャンネル登録者10万人以上)の編集(複数可)、豊富な人脈
※自己紹介にあるように実績あり(周りの皆さまが作るムーブメント!)
■その他
出版社(におけるインタビュー経験)や企画経験、ゲーム会社(バンダイナムコ)勤務経験、デジタルゲームやマンガ学会にも長年所属。
その点で説得力がある。競馬マンガに詳しい。
馬の研究者として知名度がある。
(リサーチマップで検索すると名前が多い。)
■行動すると結果がだいたい伴ってきた(近いところに)。
ハーバード大学、シカゴ大学を目標に、東大や京大に落ち着いた。
大日本帝国論文は書く前から何かの候補になりそう(?)。大学、研究科からお声がかかりました。
ウマ娘論文は書く前から何かしらの「予感」はあった。
今回はこれまで以上にその「予感」がある。
(期待に応える作品=「第2弾」として発表したい意向)
■竹倉史人さんの『輪廻転生』(講談社現代新書)と転生ブーム(アニメ)
と私の「ウマ娘」は似たところがあります。
また、右往左往する経歴や学術賞受賞に親近感を抱き、これをモデルにしました。
・当方連絡先
高橋一友(たかはし・かずとも)
メール:
(住所、自宅電話、携帯などは関心のある方に)
※ 軽い全体像はここ(note内)で見ることが出来ます。
(2023.1.14)