第10話「名馬」の擬人化(という発想の源)
馬の擬人化(美少女化)。はたしてそのような途方もないことを突然思い浮かぶ人はいるのだろうか?
あ!そう言えば昔、言葉を話す埴輪と馬が居たぞ!
「おーい!はに丸」(1983年から1989年までNHK教育テレビで放送された幼児向けの言葉の教育番組に・・・)。
サイゲームスの中に居るアラフォー世代(おおよそ36歳から44歳まで、40歳前後)は間違いなくお馬のひんべえを知っている(笑)また、小学生の時に国語科目で「スーホの白い馬」を経験し、小学生から高校生までの期間で「みどりのマキバオー」と出会った(はずである)。
声優・田中真弓さんが演じる埴輪の王子はに丸。世代によっては「ゴムゴムのピストル~!!」(「ワンピース」より)となるが、はに丸か「ドラゴンボール」のクリリンおよびヤジロベーで彼女の声を初体験するのが有力な私の説である。ほかに「おそ松くん」のチビ太、「魔人英雄伝ワタル」、「アニメひみつの花園」のディコン、「丸出ダメ夫」のボロット、「南国少年パプワくん」、「ぽこぽん日記」のぽこぽん、「幽☆遊☆白書」のコエンマ、「忍たま乱太郎」のきり丸、「とっても!ラッキーマン」など(数え上げたらきり番が見当たらない)。あ、そうそう。「天空の城ラピュタ」(宮崎駿監督、1986年)のパズーという大本命もありました。アラフォー世代は真弓さんの声と共に育った。この世代は真弓さんの声によって埴輪を知り、話す馬(ひんべえ)と出会った(笑)。また話す馬観念(馬の擬人化)が確定的なものとなったのが前述したとおり「みどりのマキバオー」との出会いにあった。
これで馬の擬人化構想に合点が付いた。無論、ディズニー作品の「美女と野獣」やミヒャエル・エンデ原作の「ネバー・エンディングストーリー」だって動物が話す。またミッキーマウスやチップとデールだって言葉を話す。アニメや映画、漫画作品で動物が言葉を話すことは決して珍しい現象ではない。しかし、「ウマ娘」の開発チームにとって馬の擬人化の最たる「マキバオー」との出会いはかなり衝撃的なものであったのではなかろうか。「風のシルフィード」でシルフィードは言葉を話さない。いや、ほとんどの競馬マンガで馬は言葉を話さない。「ウマ娘」は言葉を話す。踊る。歌う。妖怪やモンスターでもない。競馬が主題にある。
お馬の「ひんべえ」から「マキバオー」へ。その思想は「ウマ娘」に引き継がれた(笑)。今や声優界のレジェンドとなった田中真弓さんの功績も大きい。そんな気もするのだ。
ちなみに「走れコウタロー」の「コウタロー」は馬だった。「走れマキバオー」の「マキバオー」は人間と馬の中間にあった。「走れウマ娘」の「ウマ娘」誕生の布石は日本の大衆競馬文化の発展と幼児向け教育番組による影響、(特に)つの丸氏の大胆な発想の元にあったのだ。
追記1:
どんぎつね、きつねダンス可愛い。と思ったらなぜか「かいけつゾロリ」を思い出した。
また、この世代は霊幻道士(キョンシー)のことを詳しく知っている。
最近、ウマ娘アグネスデジタル(デジたん)はキョンシー化された。
(実装日は9月29日、私は初日に引きました!)
どう考えても開発陣アラフォー(場合によって50歳前後)だ(笑)
参考資料:
「おーい!はに丸」(NHK教育テレビ)
田中真弓(声優)
霊幻道士
キョンシー
おーい!はに丸(1986年10月)・・・3年前にアップロード(NHK教育放任中?著作物として違法ですが、教育文化としての宣伝の効果ありなのでその点は判断しかねる)
はにわ王に俺はなる!「おーい!はに丸」DVD発売イベント(株式会社MANTANによるMAiDiGiTV公式チャンネル、9年前)
追記2:
おーい!はに丸OPは13年前にアップロード(教育史の観点からNHK放任中?)。マキバオーOPは正式なものです。
「ウマ娘」の画像についてはゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」(サイゲームスより引用)
そもそもマキバオーの原作者であるつの丸さんもお馬のひんべえに影響を受けた可能性も大いにあり得る(笑)
はにゃ→んあ
バナナ→りんご
※
なお、筆者を著作物の違法アップロードを幇助するつもりはありません。学術上の観点から情報(日本大衆文化の歴史)を引用する次第です。問題があればお知らせください。速やかに対処いたします。
(2022.12.14)