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ボタンやスイッチは残して

機械工学を勉強するほど機械は好き。特に美しい機械は好き。一つ自分の中で、結構長い間考え込んでいる現象がボタンやスイッチについて。

美しい機械には美しいスイッチやボタンが必ずある。ボタンやスイッチが担っている人間とのインターフェイスはすごく重要。
今後、コスト削減や自動化のためにボタンやスイッチが消えていくのは仕方がないと思っている。ただ、どんな変化でもそうだが、やりすぎなほどに今、ボタンが消えていっている気がする。

車のデザインほどお金をかけているものはないと言われている。そんな車でさえこんな感じのコクピットだらけになってきている。写真では美しいが、実際に乗ってみて毎回うっとりするかといえば、違う。インターフェイスから大切な感覚を一つ取り上げてまで(ボタンの場合は触感)表現したい美がそこにあるようにはまだ思えない。

そこに美があり、哲学があるか?利便性が人の心を動かすことはない。それには美や哲学が必要。

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