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信頼残高を増やす Vol.88
人生は始まりから終わりまで、コミュニケーションの連続。
生成AIに仕事が奪われる時代とか騒いでいるけど、結局、実行力はこれからも問われることに間違いない。
仕事でも人生でも実行に移す時、必ず他人と関わる。
だから、コミュニケーション力の高さが益々、重宝される時代に入る。
コミュニケーション力が高い人はどんな人だろう。
身の回りを見た時、結局、初めましての人でも信頼できるかもと思ってもらえる人、一緒に働く人から信頼を集めることが出来る人格を備えることは不可欠な要素じゃないだろうか。
信頼残高とは?
信頼は「お金の貯金」のようなもの。
良い行動で貯めることができる一方、悪い行動で引き出されてしまう。
人間関係やビジネスにおいて、信頼残高が高いと協力が得やすく、仕事も捗るし、何かトラブルが生じても許容されやすくなると思います。
私が部下のミスを許すことができるのは、自分の器の大小ではないし、部下の仕事に対する姿勢を信じているし、信頼できる仕事を部下がしてくれているからに過ぎない。
信頼残高を貯める行動
貯めるために効果的なこと。
それは「一貫性のある行動」です。
・言ったことを必ず守る、誠実な行動を心がける
・ミッションステートメントに真っすぐ生きる
・会社経営で言えばミッションに忠実に経営する
・感謝と承認を示す機会を自ら設ける
・他者の努力や成果に対して感謝を言葉で伝える
・相手の話をしっかり聴く
・アクティブリスニング(相手を遮らないで興味を示す)を心がける
・透明性のあるコミュニケーション
・オープンに情報を共有する
・自分から信頼を与える
すべては自分から先に行動で示すこと、これが大事だと思います。
逆に信頼残高を引き出してしまう行動
わかりやすい行動をいくつか挙げてみました。
・約束を破る、嘘をつく
・感情的な反応や攻撃的な態度をとる
・相手に恐怖や不快感を与える
・他者の意見や存在を否定する、批判的な発言ばかりする
・特に公開の場での否定や批判は信頼を大きく引き出す
・自己中心的な行動を許して、他人の自己中心的な行動を許さない
・損得勘定ばかりを優先する
・不透明な行動や隠し事
・背後での噂話や、不正が疑われる行動
列記してみて、あらためて部下から見た時、自身が該当していないかどうか、注意したいと思います。
信頼残高を守り、回復する方法
・ミスを素直に認め、謝罪する
・自分の非を認め、迅速に謝ることで信頼は回復可能。
・再び信頼を築く努力をする
・言葉だけでなく、行動を通じて信頼を取り戻す。
・継続的なコミュニケーション
・定期的に会話や接触を持ち、関係を深める。
素直に部下に謝罪できるかどうか。
これが出来るかどうか、これが人格だと思います。
まとめ
先日、妻が新幹線の切符を購入する際、モタモタしていて、イラっとして顔色を変えてしまいました。(※後で新幹線で移動中、反省)
信頼を引き出す行動をとってしまった後、やはり、リカバリが大事。
今夜も会食で遅くなるなぁと思い、妻が好きなクッキー缶を弊社の店舗がお世話になっている商店街で購入、渡したいと思います。
引き続き、信頼残高を増やす行動を意識し、万が一、引き出してしまった時は相手に素直に謝罪し、信頼回復の行動を実践していきたいと思います。