②イケメンとサイコガン
天才とイケメン
ジム見学から数日後、悩んでいてもしょうがないと思い入会する為再度ジムを訪れる事に。
そこには、先日と打って変わって滅茶苦茶優しい顔をした金髪の方が優しく迎えてくれました。
後ろでサンドバッグ打ってる刺青だらけのイカつい方々は若干気になりましたが、入会の意志を伝え一先ず基本を教わる事に。
そこでようやく、その大男のお名前が中蔵さんでは無く、北川先生とおっしゃると知りました。
北川先生はその見た目と違い、とても優しく丁寧な指導でした。
昔齧っていた事も有り、割と直ぐに一つの技が出来ると
『お前、、天才やんけ、、、』
等と直ぐに褒めてくれました。
そんなもんに騙されんぞ。
と思いつつニヤニヤして練習していました。
あっという間に基本が終わり、少しだけ打撃スパーをする事に。
相手は強そうな同い年ぐらいのエラいイケメンでした。
(まぁ、天才やからいけるやろ、、)
そう考えている間に逃げ回って終わっていました。
イケメンはとても優しく、滅茶苦茶ライトにしてくれました。
『お前ら、アカンな❗️まだ早いわ』
(いや、あんたがやれ言うたんやん、、)
と思いながらも2人凹みつつ初日の練習を終えました。
因みにそのイケメンが現reliable代表のじゅん君でした。
前歯とサイコガン
そんな事も有りつつ、ぼちぼち自分のペースで楽しく通っていました。
先生も『お前にはやらんからな☺️』の台詞通りスパーでも滅茶苦茶優しかったです。
(まぁそれが勘違いだったと言うのは後々分かるのですが、、それはまた別の話。)
そんなある日、先生に
『コイツ今日から入ったから小森、お前基本受けたってくれ』
と言われました。
北川純、いつまで経っても人の名前を覚えない男である。
(あの学校の柔道の先生とかも名前よく間違えますよね?あれなんでなんでしょうか?→🧠)
その新人は素手でひたすらサンドバッグを殴っていました。
先生は
『そんなんしたら拳痛めるでぇ、なんでそんなんすんねん?』
と言いました。
すると新人は
『…カラテが、カラテがツヨクナル』
と言いました。
あぁアレやな、これアレな人やな。
と自分で納得し、取り敢えず新人と寝業の基本をする事になりました。
その時の記憶はあまり無いですが、きっと辛い記憶だったのでしょう。
その後、その新人とスパーをする事になりました。
『おぉ、緒方、コイツ受けたってくれ』
いや、もう、、原形が。。
取り敢えず僕は緒方としてその新人とグラップリングをする事に。
『お願いします。』
手を合わせた刹那
目の前に膝が有りました。
まさかの握手からのシャイニングウィザード。
(えっ、コイツ、アレや思ってたけどほんまモンやん。)
からのダイビングヘッドバット。
私の前歯は欠けました。
『おぉええ感じやぞぉ〜』
と先生の声。
(アンタもアレなんかい、、)
等と思いながら必死に頑張って凌ぎました。
終わると挨拶もそこそこに、そいつはダボダボの見た事の無いメーカーの練習着をそさくさ畳んで帰って行きました。
スパーを見てた先輩が
『お前滅茶苦茶キレてたなw』
と言いました。
僕は滅茶苦茶キレていました。
(絶対あんな奴仲良く出来んわ、、)
それが魚井フルスイングこと魚井守氏との出会いでした。
つづく
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