中小製造業にとってのDX デジタルトランスフォーメーション
最近のバズワードDX デジタルトランスフォーメーションは、
デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること
既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの
と言われて、単なるデジタル化とは区別されています。
詳しいことは私もしっかり分からないのでGoogleに聞いていただくとして、便乗して、今だからDXしましょうね、という話ではなく、もっと身近なことを見ていこうと思います。
わたしは、昨年、衝撃的な体験をしました。
SimplilearnというWebサイトで、SEOコースを取ったのです。40歳すぎて英語の勉強をはじめた一つの目的が「海外の学習コースに参加する」でしたので、ひとつ望みが叶いました。
日本円で7万円くらいでした。4回のライブクラスと、自主学習(動画)で、最低課題を5つ提出しないといけませんでした。課題と講義を含めると、費やした時間はたぶん200時間以上だったと思います。
ライブクラスは日本時間では夜中の11時から、朝3時まででした。先生は移動中のホテルから講義していると言い、生徒も世界中から参加していました。チャットでわーーーっとくる質問を先生は上手にマネジメントしながら、主に大企業向けにマーケティングをした体験や、ツールをたくさん教えてくださいました。
課題もなんだか難しかったです。受講生の中には「まだホームページ製作もやったことないんですが、どうやって課題を出したらいいですか?」(つまり、SEOを実験する場がないから)という質問に対し、
「レンタルサーバー借りて、WordPress入れて自分のサイトを作ってやりなさい。」
の一言で終わってました。甘やかしゼロです。笑
久しぶりに、インターネットの凄さを感じた出来事でした。これをリアルでやっていたら、絶対に7万円では提供できないのです。母数を増やせるということは、提供価格を安くできる、ということです。そして、安い=質が悪い方程式を崩すのは、デジタルだと改めて感じました。
そして、リアル vs デジタルの図式ではなく、このようにリアル要素を上手に入れることで、講師は一流で質が高くかつ安価で提供が可能になります。
日本のものは、日本向けだから高いんです。
そして、このDXの流れは、間違いなく、BtoBマーケティング系ツールが安価になるタイミングだと思っています。だって、やりたいという母数が増えますからね。
ネットショップがはじめてインターネットに現れたとき、最初にその可能性を感じて飛びついたのは、個人でした。大企業ではありませんでした。デジタルマーケティングも、最初の頃は中小ECサイトで新しいノウハウがどんどん取り入れられていきました。それまで大企業でしか導入できなかったことが、手が届く価格になったのです。
今それと同じことが、BtoBビジネスでも起きていると思っています。
これまでは、展示会か、Webサイトしかありませんでした。でも、Webサイトから得た問い合わせが、その先どうなるかは、誰も知りませんでした。営業が電話するか、訪問するかして、そして返事がなければそれまで。でもその人達が営業と会ったあとに、何度もWebサイトを訪れていたら?放っておいて良いのでしょうか?
メールマガジンを顧客の関心度別に企画して配信し、どの顧客がどのメールマガジンに反応したのか、知りたくないでしょうか?
Webサイトから営業までの「間をつなぐツール」、膨大にあるのですが、中小規模の企業には、ちょっと値段が…というものばかりでした。ここに新しいツールが生まれてくることを大いに期待しています。
ですから、DX=なんだか大きな話、ではなく、今ある既存のWebサイトや展示会、カタログなどを、「これまでと同じものだと捉えない」ことが必要かなと思っています。
それぞれを繋げて、顧客を育成して商談化していくようなことが、まぁ実はこういうことは、BtoCのネットショップでは小さな規模でも普通に行われていることなのですが、できていくのだろうと思います。ネットや電話というリアル以外の要素が強くなれば、トラッキングが容易になるから。
そして昔ネットショップで起こっていたように、中小企業でデータ活用した企業がひそかに競争力を身につける。生産管理や品質管理で、係数管理には慣れているはずですから、営業も数値管理できる時代ではないか、ということですね。
来月、本格的に世界のツールを調査しようと企画しています。良いツールを発見したら紹介し、導入サポートを行っていきますね。
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