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エレキベース練習日記:#1 閃光少女(後編)

50歳を超えてのエレキベースデビュー。曲が完成していく過程のなかで感じたこと、ハッとしたことを残していきたいと思います。

ベース練習はじめましての記録は前編の記事をご覧ください。

課題曲は、東京事変さんの『閃光少女』

いよいよエレキベースで練習スタート!


ガットギターでの練習が進むうちに、自然に暗譜できるようになってきました。ベース購入の行動を進めてくれたのも、暗譜ができて、弾きたい曲のイメージが体にも届き始めたからだと思います。

楽器屋さんで試奏できるフレーズがあるのは心強かったです。

お店の人に弾いていただいて比べられることはたくさんありますが、最後に演奏するのは自分であることを考えると、どんなに拙いフレーズでも今の自分を受け止めてくれるかを確認するには自分で弾いてみてわかることが多くありました。

いろいろな迷走もありながら我が家にむかえたエレキベース様。
ギターの狭い指板では動かせなかった指が、のびのびと動かせるようになり
練習がどんどんはかどりました。


メトロノームのアプローチ

楽器練習の必須アイテムメトロノーム。今までの楽器のレッスンでメトロノームについては全く異なる二つのアプローチを体験しました。

1:メトロノーム命!
ハーモニカを習っている時は、メトロノームへ真摯に厳しく向かうことを教えていただきました。
音の出しはじめだけでなく、出し終わりまでを名刺のカードのようにピシッと角まで神経はって責任を持つ。

最後まで、体得できていたのかこころもとなかったですが、取り組んだ時間は無駄にならないようです。

ジャムセッションで、スティービーワンダーの"Isn't She Lovely"のキメのフレーズ三連符のところで、セッションで一期一会のみなさんと繋がれたのもメトロノームのおかげ!気持ちよくて嬉しかったです。


2:メトロノームに頼らない!
ボサノバの弾き語りでは、メトロノームには頼らない!とのアプローチで
ご指導いただきました。
ハーモニカでの、メトロノームに合わせた名刺のかたちの音出しは苦行のようでしたのでこれは楽だ〜♪ と開放的になってしまって、なぜ不要なのか
ちゃんと確認できていないのですが。

弾き語りという、自分で伴奏をして自分で歌うスタイルなのでメトロノームではなく自分の耳できいて音を出すことを大切にされていたのだと思います。ギターと歌声が呼応しているのか、自分の中で呼吸を合わせるように耳を澄ます。そのなかで自然にリズムが整うこと、グルーブがうまれてくるのを感じられることを、大切にされていたのだと思います。

エレキベースでのメトロノーム

ベース教室では、体験レッスンでさっそくメトロノームの説明がありました。ゆっくりのテンポでも、メトロノームに合わせて音を出せたことをとても褒めてくださいました。

閃光少女のレッスンも、運指を確認できるごとに、メトロノームに合わせて弾けるかを確認して、また次のフレーズに進むという流れでした。メトロノームでの練習を大切にされています。

家での練習は、最初は運指のことで頭がいっぱいで、脳内でテンポの修正がされてしまうので、できた気分になっていました。

だんだん運指の流れがつかめたところで、レッスンのようにメトロノームを取り入れられるようになってきました。調子の良いところと、指がおぼつかないところのまばらさが浮き彫りになりました。ゆっくりしたテンポから少しずつ原曲に近づける練習に取り組み始めました。時間はかかりましたが、音源と一緒に演奏する目標が支えになってくれました。

暗譜もできて、テンポもだいたいメトロノームについていけるようになってきたので、憧れの音源と一緒に演奏に挑戦です!

音源と一緒に練習

ここからの学びがとっても大きかったです。
メトロノームではできていたことが、全然できない!
ずれまくりで、途方に暮れました。

せっかくここまできたのですから、

もってる情報を駆使して粘るしかないです。自分でできた修正箇所は以下の通りです。

1)繰り返しの箇所の小節数を間違えて覚えていた
→こちらはすぐに解決できました。

2)入る場所がわからない
→いろんな音に耳が奪われて、テンポに意識が集中できていなかった。
メトロノームの練習では、メトロノームの音を聞いていればよかった。
数えるしかない。メトロノームだけの練習と音源だけの練習を何往復もしました。

3)小節数も、入る場所もわかるようになったのに、サビでズレている
→メトロノームをかけてみたら、苦手な指遣いの場所だけ、通常のテンポよりも早く弾いていた!
メトロノームの練習のときのテンポの確認の仕方がより能動的に変化したと思います。自分の癖がどこにあるのかを確認できるようになってきました。
音源と合わせるときも、他のパートとの距離感をもってテンポを感じられると気持ち良いことがみえてきました。


すごく耳を使うようになりました。
メトロノームの2つのアプローチの経験にも助けてもらいました。

ベース楽器の演奏と、ベース担当の違いを、体感できる経験となりました。堂々と、曲の世界にぐいぐい食い込んで音を出せるようになりたい!という気持ちを得られたことが収穫です。

次の課題曲は、日本語でも多くのアーティストがカバーされているロカビリーの曲です!楽しんでいきます!!




































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