エレキベース練習日記:#1 閃光少女(前編)
50歳を超えてのエレキベースデビュー。曲が完成していく過程のなかで感じたこと、ハッとしたことを残していきたいと思います。
最初の課題曲:閃光少女
エレキベースを手にして演奏したい気持ちにスイッチを入れてくれた曲です。図々しくリクエストはしましたが、3年後くらいに弾けるようになればいいなとおもっていたのに初っ端からチャレンジできるとは!!!!!
選ばれた理由は、ドレミでできていて簡単だからとのこと。
そうなんですね!??
びっくり。
初めてのエレキベース音出し:三重苦
憧れの曲の楽譜を受け取り、早速の音出しがはじまりました。
やる気でなんでもカバーできると思い込んでいたため全く見えていなかった、壁たち。やってみないとわかりませんね。。
ヘ音記号の楽譜に目が追いつかない!
4弦と1弦の場所がうる覚えのため全く違う音が出る!
フレットの場所と、弦の数字がごっちゃになってわからなくなる。フレットは左端から数えないとわからない
場数を踏んでいくしかないのですが、いまレッスン時間でできることをやるしかない!
先生に言われた場所をおさえて、出てきた音から、聴き込んだ曲と楽譜のつながりを想像して、家で練習進めるための情報をどうにか拾っての時間でした。
課題1:弦の押さえ方
親指以外の弦を押さえる指は、1フレットごとに添えて、いつでも音を出せるようにすることが大切とのこと。
先生の滑らかな指捌きを拝見しているときは、「それは当然でしょう」と、先のことを思い浮かべて話半分にきいている始末。
実際にベースをもってみると、人差し指で弦を押さえたら全神経が人差し指に集中してしまい、小指が天をあおいでいます。
当然の動きが当然でないことを痛感。音を出そうと力を入れて小指があがってしまうのならば、音が出なくても、小指が上がらないように弦に近い場所に指を添えられる練習をする方が良いですとアドバイスをいただきました。
時間がかかっても大切に取り組みたいです。
ガットギターで復習&練習
まだエレキベースの購入ができていない状態でしたので、ガットギターでの練習を開始しました。
楽譜を読めるようになること、弦の押さえ方、リズムが課題と思うのですが、ベースパートを演奏するのが初めてなことと、ガットギターでどこまでできるのかもわからなかったので
目の前のことをひとつひとつやってみて、あとは次のレッスンで先生にアドバイスをいただこうとしました。
Bメロ部分が、先生のおっしゃる通り「ドレミ」の音で、椎名林檎さんの歌声も思い描けるので、はまりました。
レッスンで迷子になりかけた場所は、フレットを数えて場所を特定して、その部分の練習だけで1週間毎日過ごしていたかもしれません。
Aメロ、Cメロの練習にもそろそろ進まないとな、、と着手したのですが、指が思うように進まず、思い描いている東京事変さんの演奏と、自分の出している音とのつながりがみえずつらい時間がありました。
つらくなると、ベースモードからギターモードに切り替わって、ボサノバのコードを押さえてストレス発散。毎日たのしく楽器に触れてはいるのですが、曲の完成にどうやって向かっていけるのかは見失いかけていました。
次元上昇を促してくれた演奏
ベースソロのイントロがかっこいい
ゴールデンカップスの「ジス・バッド・ガール」
60年代のディープな香りが匂い立つ演奏。あんまりに気持ちよくて何度も聞いてしまいます。作曲者でありベーシストのルイズルイス加部さん(上のジャケット写真では中央にいらっしゃいます)は、演奏だけでなく心構えもマスクもイケメン!エレキベースに注目して出会えた心の師匠です。
加部師匠の演奏を聴いていたら、自分で演奏するイメージも見失いかけていた「閃光少女」のフレーズが、お宝にみえてきえ、自然に、指を動かしてみたくなってきました。
そして今まですごく鎧を着せられているように感じていた指が、軽く動くようになったのです。この切り替わりは、劇的でした。
すごい演奏はたくさんあると思うのですが、自然に体を動かしたくなる演奏との出会いを体験してしまいました。
加部正義さんの演奏はいつかもっと深く繊細に聞くことができるようになりたいと思います。そのためにも課題曲を丁寧にむきあっていこう!
(後半はエレキベースを入手してからの気づきについて記していきます)