大人の英語学習に失敗する人が持つ3つの感情
こんにちは、スパルタ英会話銀座校の髙橋です!
どうせ英語学習をするなら、その時間を無駄にしたくないと思いませんか?
今回は、SLA界 (第二言語習得) では知らない人はいない南カリフォルニア大学の名誉教授でもあるStephen Krashenが提唱した5つの第二言語習得に関する仮説の中から、今回は『情意フィルター仮説』についてお話いたします。
簡単に言えば、『英語を学習する中で知らず知らずのうちに心にフィルターを作ってしまうと学習の成果が出にくくなる』という内容です。是非知っておいてください!
言語習得を妨げる、情意フィルター仮説とは?
情意フィルター仮説(the Affective Filter Hypothesis)とは、第二言語を習得する際にいくつかのネガティヴな感情の要因が第二言語の習得の妨げになってしまうという仮説です。
Krashenは発表した論文の中で要因を大きく以下の3つにわけました。
Motivation (動機)
self-confidence (自信)
anxiety (不安)
つまり第二言語を習得する上で目的が明確で自信を持って安心して学習を進めることが出来る人が学習に成功するというわけです。
反対に英語を何となく学習し、学習方法が合っているかの自信もなく学習を進めていると、情意フィルターが強く働いて習得がうまくいかなくなってしまいます。
解決策は?
少なからず皆さん英語の勉強をしている(したい)と思っているはずです。
では何故英語が必要なのかをもう一度考えてみてください。
その理由は海外部署に転勤が決まったから、留学したいから、もしくは映画を字幕なしで見たいから、人によって様々です!
そしてその全てが素晴らしい動機です!
ただ、学習しているうちに英語の勉強のために英語の勉強をしている(意味わかりますかね?笑)なんて最初の目的を見失ってしまう方も多いです。。
なので、学習を始める前に「自分は〇〇のために勉強をするぞ!」としっかりと声に出してください!そうすれば忘れるとこも見失うこともありません。
酔っていると発音が良くなる?!
もしあなたが20歳を超えていて、お酒を飲んだことがある人、もしくは宴会などに参加したことがある方ならお分かりだと思いますが、酔っぱらうと人は寛大になり、感情を豊かに表現することが多いです。
面白いことにイギリスとオランダの大学の研究チームが外国語を学習している人たちをシラフグループとほろ酔いグループに分けて、被験者の外国語での会話を録音して採点をしました。
結果としては、ほろ酔いグループの方が採点は高くなりました。特に大きく現れたのは発音の能力でした。
お酒の効果で脳に良い影響を与え不安が取り除かれ、外国語を話すのが億劫だった人も積極的に話せるようになるんですね!
最後に
大人になってから新しい言語に挑戦することは決して簡単なことではありません。しかし、新しい言語を身につけたときには間違いなく人生は広がります。
長い道のりでもしっかりと目標を意識して自信を持って学習を進めていきましょう!
語学コンサルタント 高橋
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参考:Krashen(1982) http://www.sdkrashen.com/content/books/principles_and_practice.pdf
イギリス、オランダの研究 https://www.maastrichtuniversity.nl/news/dutch-courage-%E2%80%93-alcohol-improves-foreign-language-skills