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【中国ドラマ】古装『柳舟记』完走!おもしろすぎてリピート中

動画配信アプリ『WE TV』などで配信中の中国ドラマ『柳舟记』を視聴し終えた。
 
キャスト、演技、衣装、セット、アクション、後半にかけての盛り上がり、エンタメ度。どれをとっても申し分なく、2024年の中国ドラマの中では、現時点で私にとってのベストドラマだ。

 男性主人公は、人気ドラマ『長相思』で主人公をつとめた張晚意(チャン・ワンイー)

女性主人公は、まばゆい美しさの王楚然(ワン・チューラン)
 
物語のあらすじは、こんな感じ。

軍を率いる高位の男主。敵の一味を追っていたところ、敵のリーダー格の愛人と思われる瀕死状態&記憶喪失の女主を救う。
 
敵をおびきよせるため、男主は女主の夫を装い、夫婦として過ごす。

「身分をごまかしながら、目的完遂のために適当に演技しておけばいい」と思っていた男主だが、女主の賢さ、愛情深さ、自立した性格に惹かれ、気づけば本気で愛してしまう。
 
嘘で嘘を塗りかためて、仲むつまじい夫婦のようになっていくが、女主の記憶が戻って、真実が明らかになると……。
 
――というのが、前半の物語。
 
前半は、ゆったりと「ほのぼの」「キュン」のコメディ場面が繰り広げられる。男主の表情の切り替えは、本当にうまい。

焼きたてのお芋をアーン
チラッ
おそるおそるパクッ
ニヤニヤ
「どーすんの、これ!?」の動揺顔

中盤から、ほのぼのしたコメディドラマに暗い影が覆い始めるのだが、このドラマの真骨頂は、後半にある。
 
たいていのドラマは、ドロドロし始めたあたりでおもしろさが失速し始めて、陰謀が延々と繰り返されて視聴者を退屈させたり、別のカップルの時間が伸びたりして飽きてくるのだが、このドラマは「ブラボー!」が毎度更新される。
 
23話、普通のドラマなら2話くらいかけてゴタゴタしそうな権力闘争を3秒くらいで終わらせたところは、あまりの斬新さにびっくりした。
 
全40話の物語の20話以降、中だるみがないどころか、おもしろさがジャンプアップして、何度も繰り返し見たくなるシーンが目白押しであった。
 
登場人物がたくさん出てくるが、あくまでも主役に軸足が置かれているので、物語に置いてけぼりになることはない。
 
物語の進め方も、男女の関係性の変化についても、ものすごく巧みに構成されている。
 
ちなみに、主役の2人は、演技・芸術系の大学を卒業した演技のエリート。
 
男主の張晚意は、コミカルな演技も、荒々しい馬を乗り回す演技も、殺陣も、ラブシーンも全てが堂に入っていて、絶え間なく拍手を送りたくなる。
 
少し前に完結した『長相思2』では、主役を務めていたにもかかわらず、他の登場人物のキャラに人気面で引けをとっていた。今回の人気投票でも、女主のほうが人気が高かったのだが、彼は我を抑えて演技に徹し、周囲の人をひきたてるのもとてもうまい俳優なのだと思う。

 女主の王楚然は、一途で可憐な主婦と武闘派の顔を演じ分け、それら2つの顔を融合させていく過程を巧みに演じている。
 
『柳舟记』が日本に上陸したら、しっかりした字幕でもう一度視聴したい!
  
現在は『We TV』で配信中。


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