見出し画像

【中国ドラマ】超人気ラブコメ『以爱为营』で緊急避妊薬のCMがカジュアルに流れてる

王鹤棣(ワンホーディ/中国版花より団子の主演俳優)と白鹿(バイルー/今をときめく超人気女優)の2人が主演を務めるヒット中のラブコメ『以爱为营』(Only for love)を視聴している。

物語的には「ラブコメのあるある」を冗長につなぎあわせたカタログのような感じで、クチコミサイトは「こんなに豪華な俳優を集めて、こんなにつまらないラブコメ作りやがって!」といったコメントで荒れている。
 
物語の感想はさておき、途中にはさまれるCMのインパクトが大きかった。

配信プラットフォームの『Mango TV』の予算をかけたドラマでは、しばしば物語とリンクした商品の短いCMタイムがある。

物語の後半で、主役のカップルがめでたく結ばれ関係が安定し始めた頃、こんなCMが流れた。

緊急避妊薬のCMだ。
 
くしくも、このCMが流れた日は、日本で処方せんなしでの試験販売が始まったというニュースが流れていた。
 
中国では、一人っ子政策が長らく行われてきたので、避妊を巡る事情は日本とは全く異なるだろう。

しかし、その背景を差し引いても、主役のカップルが体の関係を持ち始めた頃に流れたので、ちょっとカルチャーショックを受けた。
 
日本では、緊急避妊薬の処方箋なしの販売は「無責任を助長する」などの反対意見が根強い。実際、少し前には超花形アスリートが自分の快楽のために交際相手に金を払ってアフターピルを飲ませていた、という胸糞悪いゴシップもあったな……と思い出す。 

望まぬ妊娠を避け、なおかつ安全な性行為を継続するための知識は、カップルの一方だけが持っていても意味がなく、2人が正しい知識と意識を持つことが必須だ。それらを得るためには何かのきっかけが必要なので、視聴者の年齢制限を設けつつ、人気ドラマでカジュアルにCMに登場する点については、私は断然「アリ」派。
 
――とここまで、CMについては前向きに書いてきたが、このドラマで驚いたことがもう1つある。
 
『Mango TV』の外国語字幕はものすごくクオリティが低く、人名が漢字の意味のまま直訳されるのだが、最初の頃、女性の登場人物の名前が「Abortion」(和訳:中絶)とか「Princess abortion」(和訳:中絶クイーン)とか訳されていた。(さすがに、もう修正されているはず)。

かつて、韓国の『Vlive』でBTSの「ジョングク」の名前が「政局」と訳されていて、理解するまでに時間を要したが、それを軽く上回るヤバい翻訳であった。

物語外でいろいろインパクトの大きいドラマであった。

『以爱为营』は現在『Mango TV』および、Youtubeチャネルで配信中。


いいなと思ったら応援しよう!