【中国ドラマ】『偷偷藏不住』の17話~18話最高→(追記:7/7最終話まで視聴。2023年ベストドラマ推し)
中国の恋愛ドラマの配信カレンダーには、けっこうな割合で「ネタバレ」が仕込まれている。2人の思いが通い合う回にハートマークがついていることが多いのだ。
今、アジア圏で人気爆発中の中国ドラマ『偷偷藏不住』(英題:Hidden Love)の配信カレンダーには、17~18話のところにハートマークがついていた。
私も含め、リアルタイムで視聴している人の中の多くは17話~18話を待ち望んでいた。
「いよいよ、くる!」と。
少しストーリーをさかのぼると、『偷偷藏不住』は8話まで完全に女主視点の物語だった。
女主はちょっと影のある美しくて優しい男主への思いを募らせ、恋心をもてあまして行動を起こすも、誰にも知られぬまま勝手に失恋する。
それから2年経って女主が大学に進学後のステージに移ると、視聴者は初めて男主の「心の声」に触れるようになり、彼の過去や私生活を知る。これまで女主のフィルタで見ていた「憧れの片思い相手」が視聴者のステージに降りてくるのである。
男主視点を通じて前半の物語の伏線を回収しながら、視聴者に「おい、早くとびきりの笑顔を見せろ!」と応援させてしまう構成、巧みすぎる。
そして、10話~16話でジワジワ距離感を縮めつつ視聴者を焦らしながら、ようやく迎えた17話~18話。
私は足をバタバタさせながら、目尻をだらしなく下げながら、たまにキャーキャー言いそうになる衝動を抑えながら昨晩、無事視聴した。
今日もなかなか仕事が手につかなくてこの文章を書いているので、今はただ、多幸感をありがとうと言いたい。
私は原作を読んだことがないが、これからどう展開するか一抹の不安もある。
↓ この法則にのっとると、恋の絶頂期の後は「闇」か「谷」か「試練」がやってくる。
がしかし、定番の「あるある」を回避して進む道もある。
そもそも、このドラマは登場人物がみ~んな優しい。過去の因縁を引きずる依存気質の登場人物が出てくるが、登場場面は限られている。アジア圏ドラマにありがちな支配的な親にイライラさせられることはなく、女主の友人たちは人の幸せを喜ぶ優しさに満ちている。女主のお兄ちゃんも旧友も、上っ面の“いいヤツ”じゃなくて、おもしろくて優しくていい味出してる。
あと7話、2人の物語に伴走するのが楽しみである。
カレンダーについたネタバレマークから推察するに、ハッピーエンドだと信じたい。
(7/7追記 : 最終話までさらに400円払って一気見した。主役カップルのケミストリーも、2人の泣きの演技も笑顔もお兄ちゃんも友達も最高すぎた。まだ7月だが、2023年のベストドラマといっても過言ではない。
アジア圏の英語クチコミサイトの『Dramalist』では、早くも歴代ドラマランキングにランクイン。日本でも早くNetflixで配信されてほしい…)