【中国ドラマ】日本のトレンディドラマの香りがするシューカイチェン新ドラマ『恋恋红尘』
華流俳優、徐开骋(シュー・カイチェン)主演の中国ラブコメ『恋恋红尘』(Got a Crush on you)が配信中。
テンセントの公式YouTubeチャネルで、1週間に3~4話ずつ無料公開されているので、夜、ゆるゆると視聴している。(追記:すでに4話以降は非公開になっている)
縁あって顔見知りになった2人が偶然にあちこちで出くわすので「なんでいつもアンタと会うのよ!?」……みたいなところから物語がスタートする。
このドラマでは、登場人物がみんな片思いに浮かれていて、しょっちゅう偶然のアクシデントが起こって、都合よく物語が進み、その合間をコメディで埋めていて、いつもワイワイガヤガヤしてる。
なんだか既視感がある。
日本のバブル期のトレンディラブコメっぽいのだ。
黒髪ワンレングスの女主のファッションはボディコン風ドレス率高めでバブル風。男主は女主を愚直に追い続ける。周囲のわき役たちも、身近な誰かに恋してる。
例えば、FOD(フジテレビ・オンデマンド)で配信中の1989年のバブル期のラブコメ『ハートに火をつけて』というドラマがある。キャッチコピーが「9人の男女が織りなすミックスジュースのような究極の恋愛ドラマ」。みんな恋愛感情に駆られてワイガヤしているヤツ。
『恋恋红尘』の英題(Got a Crush on you/ 直訳:あなたに恋をした)を踏まえると、邦題は「ハートに火をつけて」でいけそうだし、キャッチコピーもオマージュして「ミックスジュースのような究極の恋愛ドラマ」でいけるんじゃないかと思う。
余談だが、このドラマは気楽なラブコメなのだが、それにしても1つビビったところがあった。
母親に車内に置き去りにされて熱中症になりかけてぐったりした子どもをレスキュー職の男主たちが救助する。その後、ぐったりしていた子どもは水を飲んで秒で復活。笑顔で記念の写真撮影をして親子にかけた言葉は「ママにアイスクリーム買ってもらえよ」だった。
軽い、軽すぎる。軽くてビビる。
トレンディだからあまり深刻にしたくなかったのだろうか。
あと、女主と男主が森で遭難したときに、大雨の中どこからか男主がサツマイモ掘ってきたときには、声を出して笑ってしまった。今来た森のどこにサツマイモ畑があったんだよ、と。
『恋恋红尘』はトレンディを体験していない人、トレンディの追憶にひたりたい人、気楽なドラマを好む人、いろいろツッコミを入れながら視聴したい人にはおすすめだ。