東野圭吾原作の中国版『回廊亭』で「10秒飛ばしボタン」のありがたみを知る
中国のサスペンスドラマ『回廊亭』が配信中。東野圭吾の『回廊亭殺人事件』をベースに作られた作品だ。
予告編をみたら、スリルとラブが爆発している。
私の激推しである「才能の宝石箱」の張新成が主演をつとめているので、1カ月限定でYoutubeの「YOUKU channel」の月額会員になってみた。
が、フタを開けてみれば、ナニコレ……
予告の雰囲気を100倍に薄めたようなドラマになっている。
間延びした会話や冗長な雰囲気で、再生ボタンを押すとすぐに眠くなるので、早々に離脱した。
配信前には予想していなかった。10秒飛ばしボタンを連打しまくる恐ろしい未来を。
案の定、クチコミは散々。サスペンスというよりもメロドラマの雰囲気で、原作を破壊した、などと酷評を集めている。
そもそも、この作品は『回廊亭殺人事件』の「翻案」とある。
「翻案」とは、「原作の大筋は活かし、時代・背景などを置き換えて改作すること」。
しかし、原作の大筋が壊され、謎の要素がぶちこまれたことで「東野圭吾に謝れ」という声さえ書き込まれているようだ。
■新作の「天才基本法」はサスペンスよりハラハラ展開の真っただ中
ちなみに、張新成の次作、『天才基本法』はめちゃくちゃおもしろい。
サスペンスではないのに、物語の終盤に「ギャー」と叫んで全身に鳥肌が立った。回廊亭にはなかった感情のジェットコースターを楽しめている。
やっぱり、張新成のドラマはこうでなくちゃいけない。
今日は『天才基本法』最終回の配信予定。視聴後はきっと感想を書くと思う。
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