日本人に刺さりまくる翻訳小説『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』で喜怒哀楽が振り切れた【2023年ベスト小説】
今回ご紹介する小説『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』の帯に書かれた日本語のキャッチコピーは「ゲーム制作に青春をかけた男女の友情の物語」。
はっきり言って、陳腐だと思った。が、読み終えたらそんな気持ちは霧消した。
だって、文化、エンタメ、友情、哲学、愛、性愛、成熟、マイノリティ、ビジネスのエッセンスを黄金比で調理したこの小説にベストなキャッチコピーなんてつけられない。
作家、ガブリエル・ゼヴィンのバランス感覚に恐れ入る。
私がこの本を手にとったき