「異次元の少子化」が止まらない理由を児童文学から読み解く
「少子化は国家の危機」と言いっぱなしにする人がいる。「次元の異なる対策が必要」という人もいる。
テレビをつければ、政治家の先生方による、異次元の議論が目に入ってくる。「この愚か者めが」(注:子育ての政策を巡り自民党の議員が過去に飛ばしたヤジ)なんて口汚い言葉は使わないが、「ミヒャエル・エンデの『モモ』読め。2時間で読めるから」くらいは、言いたくなる。
少子化は先進国の共通の現象だが、何が少子化を加速させているのか、SFの世界がボンヤリと示してくれているからだ。