食洗機の悲劇と夫婦の絆

仕事から帰ったら、旦那様がいつになく疲れた様子で出迎えにきた。

原因は食洗機。

今住んでいるところは賃貸物件で、ちょっとおしゃれな蛇口のため、食洗機を取り付けることができない。

食洗機を愛用していた身からすると、食洗機のある生活から、食洗機のない生活になるのはとても苦痛を伴うものだった。

人間は、一度便利なものを覚えてしまうと後戻りできない。

どこかで聞いた言葉が、真実だと実感する。

引っ越して半年ほど経つが、どうしても食洗機を諦めきれず、私は調べに調べまくり、「水栓コンセント」という商品にたどり着いた。

食洗機を接続するのは通常蛇口からだが、水栓コンセントは、元栓(流し台の下にある管の部分)から接続することができる。

水栓コンセントをつけるとなると、流し台の下から扉を開けてホースを流し台の上までつながないといけないので、流し台の下の扉は閉まらなくなる。

はっきり言って、かなり見た目は悪い。

でも、景観より利便性が重視。

どうしてもほしい!食洗機を使えない地獄から抜け出したい!

私は何よりも時間効率性を大切にする傾向がある。

帰宅して旦那様が疲れ切っていたのは、年末に注文してやっと届いた水栓コンセントを取り付けていたからだった。

何度も水漏れして、大変だったみたい。

「業者さんにお願いする?」と聞いたけど、ここまでやったからと自分でやる決意の彼。

結果的に、食洗機を無事に取り付けることができた。

旦那様はこの取り付け作業で相当イライラしたらしく、
いつも家庭内でもよく働くのに、その後はソファでぐったり・・・でした。

その代わり、掃除して、片付けして、選択もして・・・って感じで私がたくさん働いた。

旦那様が疲れている分、頑張ろう!と思って。

人によってイライラするポイントって違うけど、
片方がイライラしたり、疲れ切ったりしているときに、
もう片方が気遣ってあげられたり、癒やしてあげられたりするのが結婚のいいところだな、と思った。

だから、疲れるポイントとか、イライラするポイントが逆の方がいいのかも。

夫婦とかパートナーシップでバランスだね。

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