顧問弁護士がいない場合と困るのは何故?トラブル発生時のリスク
(初出:2021/04/01)
いざ法的な問題が発生したとき、会社に顧問弁護士がいないと、様々な支障が生じ、大きな法的リスクにつながる場合があります。以下では、具体的にどのような支障があるか、顧問弁護士が居ない場合のリスクについて解説します。
弁護士の選択や契約に時間がかかる
顧問弁護士がいない場合、発生した法律問題に対応するために、新たに弁護士を探さなくてはなりません。まず、弁護士の知り合いを探す必要がありますし、候補となる弁護士が見つかったとしても、その弁護士の専門分野や経験、実績、評判、費用など、様々な要素を比較検討する必要があります。また、弁護士と面談を行い、比較検討することで、時間もかかりますし、いざ依頼するとなっても、弁護士との契約内容や期間、報酬など、細かい条件を確認し、合意する必要があります。
このように、弁護士の選択にはかなりの時間がかかり、その間に、発生している法的問題が悪化してしまう可能性があります。たとえば、相手方からの請求に対して、適切な対応を行わないと、損害賠償額が増える可能性があります。
もし顧問弁護士がいれば、このような労力を要することなく、すぐに相談が可能です、仮に、案件がより専門的な法律知識を必要とするものであっても、顧問弁護士が適切な他の弁護士や専門家を紹介してくれるでしょう。
弁護士に対して会社の情報や状況を説明することに時間がかかる
新たな弁護士に依頼する場合、会社の情報や状況を一から説明しなければなりません。例えば、会社の業種や規模、組織構造、契約内容、トラブルの経緯など、弁護士に理解してもらうための情報を提供する必要があります。これには、時間や労力がかかりますし、情報の伝達にミスがあると、弁護士の対応に影響を与えることがあります。
弁護士は、法的知識や経験を持っている一方で、その企業や業界についての知識は限られている場合があります。会社側が会社の状況や問題の背景を説明し、弁護士が正確かつ効果的な対応策を検討するようにしなければなりません。これは必ずしも容易なプロセスではありません。会社側が十分な情報を提供しない場合、弁護士が問題を正確に理解することができず、結果として不十分なアドバイスを提供する可能性があります。それが深刻なリスクを引き起こすことがあるため、会社側から正確かつ詳細な情報提供が求められるのです。
顧問弁護士であれば、常に会社の法的ニーズに接し、事業内容にも精通しています。したがって、何か問題が発生した場合でも、情報の提供や確認をスムーズに行うことができます。
弁護士がスムーズに対応できない可能性がある
弁護士は他にも多くのクライアントを抱えており、スケジュール調整が難しく、対応や連絡に時間がかかる可能性があります。また、案件を進めるにあたって、弁護士との相性や信頼関係は重要な要素ですが、新しい弁護士との間でこれを築いていくことは容易ではありません。
顧問弁護士であれば、既に会社との間で信頼関係が構築されていると考えられます。また、多忙であっても、優先的に案件に対応してもらうことが可能になるでしょう。
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