「チームが育つ組織文化」を作るための6つの方法
「社員が指示を待つだけで、自分で考えて動かない…」と悩んでいませんか?
社員がもっと自発的に行動し、現場で柔軟に動いてくれるようになったら…そう願う経営者の方は多いはずです。
この記事では、そんな悩みを抱えるあなたに、社員が自立的に動けるようになるための「5つの簡単なステップ」をご紹介します!
この記事を読めば、あなたも社員育成のコツをすぐに実践でき、自分で考えて行動する社員が増えて、経営者の負担も軽くなるはずです。
現場で役立つ育成法を今すぐ取り入れたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
社員が前向きになる声かけを意識する
社員の成長を引き出すために、「ありがとう」や「助かったよ!」といった感謝やねぎらいの声かけを意識してみましょう。
あるスーパー銭湯の経営者が、毎日10分だけ社員と話す時間を作ったことで、社員のモチベーションが高まり、客対応の満足度が向上しました。毎日できる声かけが、社員の前向きな姿勢を育てます。
重要なポイントは『毎日』であること。やったり、やらなかったり、なら効果は期待できないでしょう。経営者の強い信念がなければ変化しないのはあなたの責任だということを忘れないでください。
リーダーを増やして主体性を高める
社員が自ら考えて行動するためには、「自分がリーダー」という気持ちを持てる環境が大事です。
例えば、3~4人の小グループを作り、それぞれにリーダーを任せると、自分で課題を見つけて解決する力が自然と身につきます。
ある飲食店では、シフトごとにリーダーを置くことで、トラブル時の社員対応力がアップしました。
ここで大切なことは、指名した人をリーダーとして扱うということでしょう。リーダーとして期待していることはどんなことなのかを、毎日の声かけの中で示すことが大事です。
日報に「自分なりの気づき」を取り入れる
日報に、ただの業務報告ではなく「今日学んだこと」や「新しい気づき」を一行書く項目を追加してみましょう。社員が日々の業務から学びを得られると、成長意欲が増します。
ある銭湯の事例では、この習慣により、スタッフの自主提案が増え、メニュー改善のアイデアが増加しました。日報を通じて、毎日の成長を促しましょう。
もちろん、その日報には経営者自らが必ず目を通すこと。そして、必ずレスポンスすることが大切です。報告を義務付けるだけでは、その意味を理解できる社員はほぼ皆無だと思っください。
社員が成功体験を共有する場を作る
月に一度、社員が自分の成功体験を話せる場を設けてみてください。
飲食店のある事例では、社員が互いに成功体験を語る会を開いたところ、お互いの良いところに気づく機会が増え、モチベーションが上がったそうです。身近な成功体験の共有は、チームの団結力を高める良い方法です。
もちろん、その会議には経営者が参加して、彼らと同じフィールドに立って自分の成功談と反省点を述べましょう。注意して欲しいのは、同じフィールドに立つことです。観客席にいては思いは通じません。上から目線だと、自分ごととして捉えてくれません。
「3つの挑戦ルール」で成長を加速させる
組織の文化に「3つの挑戦ルール」を取り入れるのも効果的です。
例えば、「自分の考えで提案を一つする」「やったことのない仕事を一つ試す」「いつもと違う視点で振り返る」という3つの挑戦を促します。あるサービス業の事例では、このルールを導入したことで、社員が自分から仕事を見直すようになり、新しいサービスの提案が4件も生まれました。
もちろん、経営者自らがこのルールを取り入れることは当然のことです。
社員からの提案制度でやりがいを増やす
月に1回、全社員から「お客様がもっと喜ぶためのアイデア」を募り、採用された案には小さな報奨を用意するのもおすすめです。
あるスーパー銭湯では、提案制度で得た「タオル無料貸出し」サービスが大ヒットし、来店数が15%アップしました。社員が自ら提案する機会を持てば、やりがいが増し、成長意欲も高まります。
このとき大切なのは、アイデアを否定しないことです。タオルサービスは金がかかるからダメではなく、例えば原画50円を取り戻すには、50円の利益を取り戻すために必要な単価アップはいくらなのか、どれだけの集客を増やせば良いのかをセットで考えさせることが大切です。
まとめ
各ステップは実際に実践しやすく、社員が自分から考え行動するためのサポートとなる手法です。ぜひ、いくつかを試して組織の文化に取り入れてみてください!
この記事ではご紹介しました。サービス業で社員が自分から考え、動けるようになることで、経営者の負担が減り、チーム全体の成長を感じられるはずです。日々の声かけや小さなリーダーシップの推進、提案制度の導入など、すぐに実践できる方法を取り入れることで、組織に変化が生まれます。
そして、お気づきの通り社員がよりよく変わるためには、まず経営者が変わらなければなりません。彼らはあなたの鏡であることを忘れないでください。
「自分が育てた社員が力を発揮している」と実感できる喜びは大きなものです。今日から、まずは小さな一歩として取り組んでみましょう。