がん検診の結果、大腸内視鏡検査を勧められました
年に1度の定期健康診断。便潜血検査、いわゆる検便でポリープの疑いかあるので大腸内視鏡検査の受診を勧められました。
大腸内に癌やポリープがあると、便が腸内を移動するときに僅かに血が混じりますので、これを検知した際にさらに詳細を調べるために内視鏡検査を勧められます。
この段階では癌やポリープがあるのかはまだわかりません
大腸のポリープとはなんだ
大腸ポリープは、大腸の中にできるイボのようなもので、平たく言えば細胞の塊のことです。
主な要因は遺伝性によるものだそうです。50歳を過ぎると発生確率は高まると言われました。
ポリープには腫瘍性と非腫瘍性のものがあります、この言葉もよく耳にしますが、腫瘍性とは異常に繁殖能力があるものを指します。
ご存じのように、腫瘍のうち悪性のものを癌と呼び、癌は増殖の速度が速く、多臓器への転移をしますので生命に危機を及ぼします。
では、良性の腫瘍とはどんなものか聞いてみたところ、増殖の速度は遅く、転移をすることも無い腫瘍のことなのだそうです。
しかし腫瘍の細胞は変異することがあり、将来悪性に短じる可能性もあるため、発見時の大きさによっては切除をしておいた方が無難だそうです。
一方で、腫瘍でないポリープは腫線とよばれますが、こちらも時間をかけて大きくなる内に癌化する恐れがありますので、やはり一定の大きさ以上のものは切除しておいた方が無難だと言われます。
大腸にポリープができる原因
先に述べた通り、腸にポリープができる原因は主に遺伝性によるものか大きく、ストレスや飲酒も一因になると言われてはいます。
明確な予防法はないようですので50歳を超えたら定期的に大腸がん検査を行い、結果次第で内視鏡検査を行うことが大切です。
大腸内視鏡検査は何をするのか
内視鏡検査とはファイバーコープガラス繊維でできた柔軟性のある細い管で先端にカメラがついて内視鏡で、食道や胃、大腸やなどに直接入れてその内面を画像で映し出し検査する方法です。
大腸内視鏡検査で解ること
大腸内視鏡検査では、大腸癌、大腸ポリープ、クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸憩室症、虚血性大腸癌、などの発見に役立ちます。
大腸内視鏡検査とポリープ摘出手術
内視鏡検査は、設備のある病院や医院でないと受信できませんので、近所の総合病院の循環器内科に検査の予約を取りました。
検査前日と当日の朝
大腸内視鏡検査を行う場合、腸の中を空にしておく必要があります。バリウム検査や、胃カメラなど胃の精密検査の場合、前日の夕食を早めに済ませておくことと、当日検査までの絶食を行いますが、
大腸検査の場合は下剤の服用と、水分の摂取によって腸の中を徹底的に洗い流しておかねばなりません。なので少し準備が必要です。
下剤の服用方法や量は病院によって異なるようですが、私の体験は次のようになります。
大腸内視鏡検査前日の食事
夕飯は午後9時までに、お粥や消化の良いもので済ますように指示されました。キノコ類や海藻類、乳製品とアルコーアルコールは禁止です。
就寝前に下剤を服用
わたしの飲んだ下剤は即効性は無く、夜間にトイレに行くこともありませんでしたが、翌朝のお通じはいつもよりもしっかりとありました。なんだか久々の大漁で気分爽快です!
腸管洗浄剤で腸を洗い流す
当日はもちろん絶食です。朝9時より2リットルの水に溶かした下剤を2時間ほどかけ服用します。
200ccに分けて、一回を5分ほどかけて飲みますが
すぐに反応して便意をもようします。
その後は腸内を洗浄するように飲んでは排出を繰り返します。トイレの往復でかなり大変な状況になりますが、腸が浄化されている感じです。
時間と共に、意志に反して流れでてきますので、無事に病院に行けるのか少し不安になります。
因みに、体重計に乗ると1,5キロほど通常体重より落ちていました。
やっている時は大変ですが、腸が徹底的に綺麗になっていくようでこれはこれで癖になりそうです。
大腸内視鏡検査の内容
直径13mmほどの内視鏡を肛門から挿入して、大腸全体と小腸の一部を検査します。
取り除いた方がのちのちのためと判断されるポリープがあれば、その場で切除されます。大腸の長さは約1,5mほどあり、検査の所要時間は10分ほどです。
検査だけでなく、ポリープの摘出などの手術などによって、かかる時間には違いがあるようです。
大腸内視鏡検査では鎮静剤の使用を勧められました
鎮静剤の使用を希望しましたので全く苦痛はありませんでした。鎮静剤を射たれると数秒後には意識はなくなり、気がついた時には別室のベッドに寝かされている状態でした。
鎮静剤を使用するかどうかは本人の意志なので、事前にヒアリングされます。しかし看護師さんに聞いたころ8割以上の方が鎮静剤を希望されるそうです。
大腸内視鏡検査は痛い
全身の鎮静剤を使わない場合、肛門から腸に異物が入るため、大なり小なり痛みはあるそうです。
さらに腸が引っ張られる感覚は多くの人にとっては苦痛を感じることの方が多いとのことです。
検査をする側も極度に緊張した患者さんが、検査中に不用意な動きをするとスムーズな検査が難しい場合もあると仰っていました。
検査中の様子をレポートするつもりでしたが、圧倒的に鎮静剤を希望する方のほうが多いと聞き、気持ちが萎え、その勇気が持てませんでした。
麻酔アレルギーなどが心配な方も、よく医師と相談をして決めてください。
大腸内視鏡検査後に注意すること
私の場合、ポリープが1箇所見つかり摘出をしましたので検査後一週間は消化の良いものを心がけ、刺激物は摂らないよう指導を受けました。アルコールも我慢するように言われました。
特に切除手術などをしなければ、当日は消化の良いものを軽くを意識する程度で良いそうです。
検査当日はスケジュールは入れないこと
私の場合、受診が午後からでしたので腸管洗浄剤は余裕を持って午前中に行うことができました。検査後は鎮静剤のせいで頭はもうろうとしています。腸に異変が起きてはならないので安静にしておくように指示されました。
仮に午前中に検査が終わったとしても、当日は予定は入れず安静にしておくべきだと思います。
大腸内視鏡検査費用
大腸内視鏡検査にかかる費用は自由健診と保健健診によって費用は違います。事前に医師の判断で精密検査の必要ありと診断された場合は保険医療の対象となります。
一方、健康診断のオプションや、特に症状などない状態で受診をすると自由診療となり、全額負担となりますので注意をしてください。
30%負担の場合
内視鏡観察 7,500円前後
内視鏡と病理検査 9,000円〜15,000円
ポリープ摘出 20,000円〜30,000円
が目安です。
事前の血液検査、鎮静剤、下剤や腸洗浄剤は別になります。
因みに、私の場合事前の血液検査と問診、大腸内視鏡検査を鎮静剤を使い実施、7mmのポリープ切除、保健診療で34,000円ほどの出費でした。
大腸内視鏡検査は医療保険は申請できるのか
民間の医療保険に加入している場合、内視鏡検査にかかる費用は保険対支払いに該当するかどうかですが、結論から言えば検査だけの場合は対象にならないです。
しかし、検査の結果ポリープの摘出などが行われた場合、それは手術となりますので大きの場合給付の対象になります。
日帰り手術の場合は手術給付金として、入院を伴う場合は入院給付金として手続きをすれば契約の範囲で給付されます。
給付金額や給付条件は契約内容によって違いますので保険会社に問い合わせてみてください。
大腸内視鏡検査の受診頻度
50歳を過ぎた方は一度は受けた方か良いと言われています。そこで問題がなければ5年毎、ポリープなどの切除を行なった場合は翌年に再受診し、その際新たなポリープがなければ2年毎が目安というのが担当医の説明でした。
但し、便血潜検査は毎年行なっておくのが無難だそうです。
まとめ
・大腸内視鏡検査は腸内の状況を医師が直接診ることにより、異変の発見が早い。
・放置すれば癌化の可能性のあるポリープの切除はその場でできる
・事前準備として腸内洗浄を行う必要がある
・検査は10分から30分程度で、鎮静剤を使用すれば痛み感じない
・受診には保険健診と自由健診のどちらかになる。健康診断で受診を勧められた場合や、違和感を感じて事前に健診を受け、医師から受診を勧められた場合は保健健診となる。
・ポリープの摘出は医療保険の対象となる
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