見出し画像

知ってましたか?人間の角膜の寿命は180年!あなたの目で22世紀を見る方法!

普段は「おふろ」に関する記事を書いている僕ですが、目に障害があるので365日24時間ゆけむりの中にいるような状態です。

これを解消するには角膜移植しか道はないと医師から宣告されております(涙)

そこで、本日は角膜移植についての記事を書きます。

アイバンクに年齢制限はない?その意外な事実

皆さんは、アイバンクの登録に年齢制限がないことをご存知でしょうか?臓器移植に関しては、年齢制限があるイメージが強いですが、角膜や肝臓に関しては特に制限がないのです。

一般的に、臓器の移植では心臓が50歳以下、肺が70歳以下、腎臓が70歳以下など、年齢が条件になることが多いです。年齢を重ねた臓器は老化により移植には不向きとなる場合があります。

しかし、角膜に関しては違います。角膜は、およそ180年もの寿命を持つとされており、90歳の角膜であっても移植後に十分機能することが多いのです。つまり、理論上では、90歳までの人生をもう一度体験できるような目を他者に与えることが可能なのです。

角膜の提供は「心肺停止後」でも可能

多くの人が、臓器提供と聞くと脳死を想像します。「臓器を提供するならば脳死状態でなくてはならない」と考えている人が多いのですが、実際には角膜に限って言えば、心肺停止後でも10時間以内であれば提供が可能なのです。

角膜が死後もしばらく生き続ける理由は、角膜は酸素を血液供給に頼っていないこと。酸素を空気から直接取り込むことができるのです。そして細胞の更新が比較的ゆっくりであるため、心肺停止後も角膜が移植に適しているのです。

昨年、日本では156万人が亡くなっています。全員が角膜提供に適していたわけではありませんが、角膜提供がもっと浸透すれば、多くの人が貴重な社会貢献を果たすことができるのです。

なぜ国内の角膜提供が少ないのか?

日本国内での角膜提供は思ったよりも少なく、年間に約900件しか行われていません。その一方で、アメリカではなんと年間90,000件もの角膜提供が行われています。このため、日本の角膜移植の約60%はアメリカからの輸入に頼っているという現状です。

アメリカと比べて、日本の献眼に対する認識が低い理由の一つには、情報の不足が挙げられます。

脳死ではなく、心肺停止後でも角膜を提供できるという事実が広く知られていないため、多くの人が献眼に対して心理的なハードルを感じているのです。

角膜移植を待つ日々とその葛藤

私も、両目が水疱性角膜症で視力が著しく低下しており、角膜移植しか道はないと宣告されました。

左目は移植しても視力は戻らないと言われています。右目に関しては、眼圧が低いため、角膜がうまく定着するかどうかは不明で移植か一種の賭けであり、その決断は自分でするしかありません。したかって、今はなんとか見えている状態をキープしている状況です。

もし移植を決断した場合、国内のアイバンクに登録してから提供を受けるまでには、少なくとも1年半は待たなければならないそうです。しかし、アメリカから角膜を輸入すれば、データを送れば早ければ1ヶ月、遅くとも半年で移植が可能とのこと。もちろん、費用がかかりますが、時間的にはずっと早いのです。

献眼で未来の光を

アイバンクに登録し、死後に角膜を提供することは、誰かの光を与えることになります。脳死ではなく、心肺停止後にでも、あなたの角膜が他者の視力を回復させる可能性があるのです。

角膜提供後のあなたの亡骸には義眼が入れられるため、顔の形が崩れることもなく、献眼のプロセスは思ったよりも負担の少ないものだそうです。

あくまでも、人それぞれの考え方があり、それを尊重すべきです。僕がこのような記事を書くことは自分マターであることも十分承知しています。

なんせ、記事の内容は僕自身が自分ごととして興味を持って初めて知ったことですからね。

しかし、この機会に少しでも興味を持たれた方は、日本アイバンク協会のサイトにアクセスしてみてください。

人生設計の中に、この素晴らしい社会貢献の一つを加えるのも良いかもしれません。特に還暦を過ぎた方々、今こそ社会に新たな形で貢献することを考えてみてはいかがでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!