妻以外の女性に・・・する、僕は変質者
白杖の白状(こくはく)
それは、妻以外の女性でした
隣に座る女性は妻だと思い込んでいた。
”今日は、まだトリッパ(スペインの煮込み料理)は、ないだろうなあ”
とか、
”やっぱり最初はサングリア(フルーツジュースを漬け込んだワイン)かな”
語りかけるオヤジを、「やばい奴来た!」と思ったことだろう。
ヤバいオヤジ、きた!
いつものスペインバルで食事をするため、妻と電車に乗っていした。
ウキウキなのだ!!
電車では、基本的に扉の取手を持ち、白杖がなるべく目立たないように車内に背を向け、車窓を見るような形で立っていることが多い。
足腰が悪いわけではないので、気を遣って席を譲ってもらうのが申し訳なく思うからです。
その日はそれほど混んではおらず、車内はチラホラ空席はあるようだが、二人一緒に座るスペースもないようなので、いつものように立っていました。
JR東西線 北新地駅、東京でいえば銀座のような位置づけの大阪市内の駅で、座っていた人の大半が降り、車内は空席が目立ったようなので、
”空いたから、座ろうよ”といって、今まで立ったままスマホを操作していた妻は、僕の背後を回って、立っていた扉の反対側の座席を確保したようでした・・・
彼女が座った隣に移り、相変わらずスマホを操作している彼女に、静かに続きを語りかけていた。(くどいようだが、ウキウキなのだ)
”着いたよ”と、妻の声がした(驚!)
目的駅に着いたのだが、その声は話しかけていた女性からではなく、なぜか向かいの座席からだった(汗)
完全に間違えていましたが、ヤバい奴来たと思っていたでしょうね。
冷や汗もんです。体を近づけでもしていたら、妻の前で変質者事件を起こすところでした。
視覚情報の重要性
最近よく、こういった失敗をしそうになります。
スーパーで、知らない女性の買い物カートにウイスキーの瓶を入れそうになったり、化粧室待ちで(妻はとにかく長いのだ!)出てきた背格好の似た女性について行きそうになったり。
健常な諸君は、自分の嫁さんのことくらい分かるだろう、と思われるかもしれませんが、人間の五感による知覚の割合は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれていることを認識いただきたい (キッパリ!)
人間が受け取る情報のうち、8割は視覚からの情報です。想像以上に情報収集を視覚で行なっているのです(再度力説)
目が悪いことをいいことに、白昼堂々と、いや、コソコソとしていたとしても、知らない女性に脈略もないことを話しかけたり、ついて行ったり、触っらりしたら、どのようか結末になるか!
とにかく、通報されないように気をつけます。
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