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【映画に出てきたモンを食う】第83回「フルーツサンド」(『私にふさわしいホテル』より)

 その週に見た映画。そこに出てきたメニューを食べる。
 そういう趣味の報告。
 今週は『私にふさわしいホテル』より、土井先生の苦手な「フルーツサンド」でした。

 なんかね、フルーツサンドって食べるたびにちょっと首を捻ってしまうんですよ。

 フワフワの食パン、たっぷりの生クリーム、フレッシュでジューシーなフルーツ。それを組み合わせているんだから、絶対においしい、絶対においしいはず……なのに。
 なぜか1+1+1=2.4ぐらいにしかなってない感じがするんですよね。お互いにお互いの足をちょっとづつ引っ張り合っている気配が全体を支配している。

 まず食パンと生クリームが実は相性が悪くて。これがコッペパン+生クリームだとめちゃくちゃ美味しいわけだから、その差は表面の茶色く焼けた部分にあると思うんですよ。
 恐らくはその微妙な強度差。生クリームと食パンの白い部分だけだと「すごく硬さは似てるけど、ちょっと違う」というチグハグ感が出てくる。だけどそこに少しだけ硬い茶色く焼けた表面があれば、「表面の硬さ>白パン部分の柔らかさ≒生クリームの強度」となり、白パン部分と生クリームで一体感が生まれる。

 そういった意味ではフルーツと生クリームも相性が良くなくて。生クリームってのは要するに脂肪分だから、フルーツのもつ水分と基本的なところで相容れない。
 これがね、お互いの良さがそのまま裏返しになってしまっている部分なんですよね。

 でもスポンジと生クリームとフルーツの、ショートケーキ🍰は大好き!!

 はぁ??

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