スペイン人の国民性に関する一考察。
こんばんは、やまひだかです。
スペインに来てから、約半年が過ぎようとしています。
少し時間があるので、今回は僕が感じたスペイン人の性格というか、価値観について、つらつらと書いてみたいと思います。
ー 考察の前に
スペインは、各地域ごとの独自性が強いと言われます。現在の国の形ができたのも比較的最近ですし、今でもカタルーニャ州の独立運動が起こっていたり、地域間の潜在的な対抗意識が少なからずあるようです。
そんな彼らを「スペイン人」とひとまとめにすることはそもそも不可能であり、しかもたった半年しかスペインにいない僕のうがった見方なので、これから書くことが本質を捉えているとは思いません。
このことは最初にお断りしておきますね。
ー 「情熱の国」?
「スペインは情熱の国」という表現がよく使われます。
確かに、例えば南部のアンダルシア地方などは年間を通じて温暖で、太陽の日差しも強く、人々も陽気です。またフラメンコなども激しいイメージが多いですよね。
ただ、ガリシア地方などの北スペインに行くと、これとは全く違う印象を受けました。山がちで雨も多く、人々は優しいですが、どちらかというと大人しい人が多い印象です。
私たちがイメージするような「情熱」は必ずしもスペイン人全体には当てはまらないような気がします。
ー 最大の魅力は「人間味」
僕が思うに、彼らは他国の人より増して「人間味」があるのではないでしょうか。人間が本来持つ感情に忠実というか、人間らしさがあると思うのです。
仕事よりも家族を大事にしたり、仲間と遅くまで飲んだり、大規模なストライキを行ったり、年に一度のクリスマス宝くじに夢をかけたり。
もちろんそれはマイナスな面もあって、誰かが成功したりしたらちゃんと嫉妬するし、人や物の悪口もはっきり言う。
でもそれが、人間らしさと言うか、ある種の人懐っこさにつながっていて、多くのスペイン人が周りに好かれる理由になっていると思います。
スペイン人は人生の楽しみ方を知っている、とよく言われます。
周りの空気を読んで何かを我慢するよりも、自分の感情に忠実に生きる。
それがスペイン人が持つ大きなマインドなんだと思いました。