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60万円払ってバス会社を退職した話。養成制度の闇を暴露。

 ご覧頂きありがとうございます。

 この記事では『60万円払うことになった養成制度の闇』についてお話します。

 私の自己紹介は【こちら】からどうぞ。

 愚痴のように感じてしまうかもしれませんが、こういう感情になる人もいる、それはもしかしたらあなたかもしれないということを踏まえてご覧下さい。

【養成制度とは】

 養成制度を簡単に言うと、『大型二種免許を取得するためのお金を会社で負担しますので入社しやすくなります』という制度です。

 大型二種免許を取得するとなると約60万円かかるのですが、その60万円を負担してくれるということですね。

 ただ、この養成制度にも決まりがあります。

 その決まりとは、

【3年間在籍した場合に限る】

 というものです。

 いわゆる縛りです。

 入社前は「3年働いただけで、大型二種免許取れるならラッキーじゃん」くらいにしか思っていませんでした。

 ここが落とし穴だったんです。

【免許取得のために教習所に通う】

 バス会社に面接に行き、適性検査などのテストを受け面接を終えました。

 適性検査、面接に無事合格すると、人事の方から教習所に通って免許取得をしてくれと言われ翌日から教習所に通います。

 スケジュールはバス会社のほうで組んでもらったのですが、自分で組んでも良いようです。

 ただ、期日が決まっていますので、人事の方との話し合いになるかと思います。無事に卒業検定まで辿り着き、最終テストの実技の時でした。

 運転するバスのお尻がポールにコツンと当たりました。

 その時点で一発不合格。

 スケジュール通りに『翌日までに免許取得をしないと入社出来ない』と言われていましたので、すぐに人事に電話をかけました。

僕「卒業検定に落ちてしまいました。翌日の再検定は出来ないようです。」
人事「それはまずいですね。少々お待ち下さい。」

 人事が一度電話を切り、折り返しを待っていました。

 5分ほどで折り返しがきて、

人事「明日の再試験大丈夫だそうです。」

 大手の圧力なのか、なんなのかは分からない事にしておきますが、なんとか翌日の卒業検定をパスした僕は研修所へと向かいました。

【研修所生活】

 ここでの生活は楽しかったです。

 歳は違えど同期と呼ばれる人達と仲良くなり、約1ヶ月ほど過ごしました。

 給料はアルバイトくらいなものでしたが、面接時に初めは低い給料だと言われていましたので、準備をしてました。

 それにしても低すぎて驚きましたが。

 研修所では先生と同期達とバスを公道で運転し、練習をしました。

 そこで何度もぶつけたり、急ブレーキをかけてしまったりした同期は各営業所に振り分けられた後に、クビになっていましたね。

 同期達は各営業所に振り分けられるのですが、僕は1人で営業所に行くことになるのでした。

【営業所での1ヶ月目】

 初めは先輩運転士の横に立って行路を確認したり、バスの誘導をしたりの仕事が続きました。

 1つの路線を1週間ほど先輩と練習し、その後1人でデビューするような感じです。

 1人で走れるようになってくると、多少気が楽になりましたが、バスの中には防犯のためのカメラが何台も取り付けられています。

 運転席を狙い撃ちしているカメラもあります。

 このカメラの存在がどれほどストレスだったか、今考えるだけでも嫌になってきます。

 常に監視され、何十人の命を背負い運転するのです。

 この時点では、「大変な仕事だな」くらいにしか思っていませんでしたが、驚いたのはこの後です。

【1ヶ月目の給料】

 さて、営業所で丸々1ヶ月働いたぞと給与明細を見ると驚きの数字が!!!!!!



 差引支給額23万円。




「は?」


 面接時に面接官に言われた言葉がありました。

僕「給与はどのくらい頂けますか?」
面接官「前職ではどのくらい給与をもらっていましたか?」
僕「30万円くらいです。」
面接官「初めは低いですが、その給料よりはもらえますよ」

 確実に面接官は僕にこう言いました。

7万も低いじゃないか

 僕はすぐに妻に電話をし、全然給料がもらえなかったことを話しました。

 妻は「まだ1ヶ月だからじゃない?

 と言っていましたので、「そうかも」と自分の中で決めつけ、2ヶ月目を待ちました。

【2ヶ月目給料日】

 差引支給額20万円...

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