尋常性白斑と戦った子ども時代
記事をご覧下さりありがとうございます。
今回の記事では【尋常性白斑】についてのお話をさせて頂きたいと思います。なぜ白斑の話をするのかと言いますと、私自身が尋常性白斑だからであり、同じ悩みを持った人や、お子様に白斑が現れ今後の事を心配する親御さんのためです。
ぜひ参考になさって下さい。ではお話しさせていただきます。
途中私自身の白斑の写真が記載されていますので、そちらも合わせてご覧ください。
【幼稚園~高校生】
私の場合は、体の関節に症状が出ています。
見えづらく申し訳ございません。手の関節、肘、膝、踝。皮が薄いであろう部分に白斑があります。白斑があること以外に特別変わったことはありません。確か、3歳頃から出始めたと親から聞いたことがあります。
私の家系の場合、父から発症し、私たち子どもの代まで受け継がれました。長男から、私、弟と遺伝してゆきました。どこからか聞いた話では、女の子には遺伝する可能性は低いのだとか。
幼稚園の頃からの話をしてゆきます。幼稚園では、やはり物珍しいのかみんなが声を揃えて、
「これどうしたの?」と聞いてきました。
その言葉に悪気はなく、人を傷つけようと思い発せられた言葉ではないことは、幼い私でも分かりました。分かっていたはずでした。ですが心の奥底で、「なんで僕だけ違うのだろう」と思うことが多々ありました。
自分の手が本当に嫌いでした。
そんなことを私自身は思い、感じながら生活していた時、なにかの拍子で私は母の化粧品を借り、自分の手の白い部分を塗り隠した事があります。それを見た母親は、私のところに飛んできました。なぜか怒られると思いました。
ですが、母は私に向かってこう言います。
「そんなの全然変じゃないよ。なにかあったらあなただってすぐに分かる。そのままでいいよ」
この言葉に幼い私は救われました。私の手は変ではなく、特別なのだと感じることが出来たのです。化粧を落とされた私の手には、また白斑が浮かんできました。その白斑を見たときに、前とは違うなにかを感じたのを覚えています。
その後の幼稚園や小学校での生活は、平凡でした。なぜかとゆうと、子どもたちは案外自分が思っているほど気にしていないとゆう事を知ったからです。初めて知り合う子達には、もちろん聞かれましたが、そんなのその瞬間だけです。
それ以降、気にされることもありませんでした。そして、中学生になった時、通過儀礼のように白斑の事を聞かれましたが、仲の良い人以外には「やけどをした」とだけ言っていました。
中学生にもなるとわざわざ聞いてくる人も少なくはなってきましたし、説明するのが面倒だったからです。高校生になっても同じです。友達関係や、恋愛関係でも白斑が影響してくるようなことは一切ありませんでした。
ですが一つだけ、やりずらいと思ったことがあります。
それは、アルバイトです。
私は接客業をやりたいと思っていたため、手を見せなくてはいけませんでした。社会というものは冷たいもので、面接の時も事細かく質問されますし、お客さんも明らかに手を見た後、嫌な顔をすることもありました。
面接の時に、初めて知ったのが大人が申し訳なさそうにする質問の時の顔と、声のトーンです。
なぜだか、これが社会なんだなと思いました。
ですがお客さんにも色々な人がいて、心配してくれる人や、なんにも気にしない人もいて、中には治し方まで教えてくれる人もいました。治し方は現段階ではないようなのですが、話のきっかけになるのも白斑のおかげだったりします。
【大人になって】
そんな私が社会に出てみるとどうでしょう。なにも変わらないんですね。白斑があることによってなにが辛かったかを考えると「白斑がある自分を責めていたこと」なんだと気付きました。
大人になって白斑があるから出来ないことなんてなにもありません。治し方がないなんて言われていますが、白斑を持つ人達は、ない人よりも心が強いと思います。
ある人の気持ち、障害を持つ人にさえも寄り添うことが出来ると思っております。白斑はデメリットではありません。むしろメリットだと思います。
もちろん大人になってもからかってくるような人はいます。ですがそんな人は学生の頃も沢山いました。いちいち気にしていたらキリがありません。自然と気にしなくなってゆきます。
幼いころから隠して生きるより、目立たせて生きて来たことに間違いはありませんでした。この記事を見ている親御さんには、「自信を持ちなさい」とお子様に伝えてほしいです。
必ず心が強い子に育ちます。
そして白斑のある子や人に伝えたいことそれは「自信を持って、あなたは他とは違い特別なんだ」とゆうこと。
心を強く持つことで悪い敵からは身を守れます。妻や、今でもずっと仲の良い親友は、一度も白斑のことを聞いてきたことはありません。
自分から言ってしまったほどです。
そんな素敵な人とのめぐり逢いもあります。良い方に良い方に考えていきましょう。それでも悩むようならぜひメッセージを下さい。
X(Twitter)のDMでもコメントでも構いません。
同じ悩みを持つ人間はここにいます。
あなたは一人じゃない。
【まとめ】
ここまで読んで頂きありがとうございます。この他にも、沢山の作品を掲載していますので、お時間ございましたらぜひご覧になってみてください。ありがとうございます。