short story series『知らない』 person 07
作・渡邉大
・見かけた人
20歳近くの男性
・見かけた場所
ゲームセンターに置いてある椅子
・時間帯
夜7:00頃
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○名前
山崎 太一
○年齢
18
○好きなこと
漫画を読む
○よく考えること
先生に目を付けられたくない
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ああ、暇だ。
ゲーセンに連れて来られても何すればいいのか分かんないし、連れてきたくせにアイツ一人でどっかのゲームしに行っちゃったし、暇でしょうがない。
大体、ゲーセンってそんな楽しいもんなの?友達に週4で行ってるとか言ってた奴いたけどそんなに通うもんなのじゃないでしょ。流石に多すぎ。
っていうか、ここにいる人ら全員ゲームが好きって感じか。そりゃそうだよね。店員とか特にゲーム好きが多いだろうな。
俺も別にゲームが嫌いなわけじゃないんだけど、ゲーセンは音がうるさいし、あんまり来ないんだよね。
お、やっと帰ってきた。
「おそい。どんだけまたせるのさ。」
「ああ、ごめん。やりたいゲームがすごい並んでてさ。」
「はぁ。じゃあもうやりたいやつは終わったんだから、次の本屋に行ける?」
「えーっと、もう1個やりたいゲームあるんだけど…。」
「え!?」
「いや、ほんとすぐ終わるから!」
「さっきもそれ言ってなかった?」
「ちゃんと並んでなかったの確認したから!お願い、もうちょっと待ってて!」
「…じゃあここで待ってるからすぐに終わらせてきて。」
「本当!有難う!行ってくる!」
あぁ、暇な時間の再来だ。
ってゆうか、よくよく見たら俺の他にも暇そうにしてる人がいる。
スマホ見る人も本読んでる人もいる。
君等も誰かに連れて来られたのかな。まあ、頑張れ。この時間が終われば多分たのしい時間になるさ、多分。
…何でこの人達に勝手に同情してるんだろ。
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場違いなところにいるってなんだか嫌ですよね。
2018年10月30日