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自分の中のおそれ
マロンです。今回の山伏修行、とても天候に恵まれ、これまでにないくらい清々しい気持ちで修行を終えることができました。
実は直前に見た天気予報では、3日間晴天の予報。暑くなるらしい。
実はマロンは前もって天気予報を気にすることはなく、前日とか当日とかの予報しか見ないんです。先のことはわからないし、予報が変わって一喜一憂するのもエネルギーを消耗しちゃうので、気にしないのが一番だと思っています。実は雨の日も好きですし。
初日は、滝行なのでここだけは雨が降らなかったらいいなっていたら、山に近づいていくに従って、雲が降りてくる感じがしました。
そして、これから滝に向かうっていう時に、土砂降りの雨に打たれちゃいました。ちょっとの間だけど、レインコートを着なくちゃいけなくなって、また滝行のために脱ぐ時は、そのレインコートの分、脱ぐのが大変になってしまいました。
また滝行のために、褌一丁になっても、滝のような雨に、滝行をするまでに身体が冷え切ってしまいました。
今日のひとこと
219.おそれたものがやってくる
冷えた身体で滝まで川を登っていくと、雨で川も増水していているような感じがして、ちょっとビビっちゃいました。
けれど、滝行をやってみると、いつもの雪解け水の冷たさはそんなに感じず、滝に逆らわずにいると、なんだかあったかい気持ちになっていきました。
滝行を終わると雨も上がり、日もさしてきて、その太陽の包み込むような暖かさに、感謝が溢れてきました。
滝行という大きなハードルを超えた後に、マロンの中に浮かんでくるのは、蚊に刺されてしまうこと。宿坊で過ごす時間も、夜間抖擻の時間も、藪蚊との戦いになるのがいつものことでした。
今回はなぜか蚊に刺されてもいいやって思えて、蚊に刺されても死ぬことはないし、半日もしたらかゆみもなくなるからいいやって考えるようになっていました。
そうすると、わたしは蚊に刺されることは無くなっていました。まわりにはたくさんの蚊がいて、他の人は刺されているのに。
おそれを手放すと、強いんだなぁって腑に落ちたような気がしています。
今回の修行の中では、ホタルが迎えてくれたり、月山ではたくさんのトンボが迎えてくれたり、宿坊では蝉の声を聞きながら座禅をしたりと、とても自然とも溶け込めたと思っています。
来年は修行に行きたくなるかはわかりませんが、今回の経験を大切にしていこうと思っています。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。