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【木彫】河村靖夫|木彫に宿る静寂
台東区鳥越にある Gallery SPACE8510-2 では、木彫・絵画・骨董を中心に作品を展示・販売しています。そのメイン作家の一人である 河村靖夫 の作品は、静かに語りかけるような佇まいと、木の持つ質感を活かした表現が特徴です。観る者に自由な解釈を許し、長い時間を経ても変わらぬ普遍的な魅力を持っています。
現在、ギャラリーでは河村靖夫の作品を常設展示しており、直接ご覧いただくことが可能です。ぜひ、その静かな存在感を体感しにお越しください。
【プロフィール】
1969年
阿佐ヶ谷美術専門学校 助手
店舗設計事務所勤務
1970年
ロック喫茶・ソウルバー経営
名古屋白川公園 野外彫刻展 出展
1971年
横浜子どもの国 野外彫刻展 出展
1985年
六本木「スタジオ遊」にて個展開催
1988年
六本木にてデザイン事務所を経営
1992年
横浜ギャラリー「ah!」経営
1996年
成城学園駅ビル「河村靖夫 木彫展」開催
2018年
広尾「七雲写真スタジオ」にて木彫展開催
2023年
「SPACE8510」にて絵と木彫の二人展 開催
2024年
グループ展「もうひとつの庭展」出展(銀座奥野ビルカメリア、SPACE8510の2会場にて)
【作風と特徴】
河村靖夫の木彫作品は、静けさと温もりを併せ持ち、どこか遠い記憶や夢の中の人物を思わせるような雰囲気を持っています。木の質感を生かした優しいフォルムと控えめな彩色が特徴的で、観る者の想像力を引き出す独自の世界を築いています。
木の持つ自然な表情を活かした造形
木目や質感をそのまま残しながら、手の跡を感じさせる彫り方が魅力的。あえて滑らかにしすぎず、素材の息づかいを感じられる仕上げになっています。
多様な解釈を促す表現
作品に登場する人物像は、特定の属性に縛られず、穏やかでどこか抽象的な表情を持っています。観る人が自由に解釈できる余地を残し、時を超えた存在として感じさせるその姿は、多様な感情や物語を引き出す魅力を持っています。
落ち着いた色彩と時を感じさせる風合い
くすんだ青や淡い黄色、柔らかな土色など、優しく馴染む色合いを使い、経年変化したような仕上げが施されています。まるで長い時間をかけてそこに佇んでいたかのような、穏やかな空気をまとっています。
また、人物の体を支える台座や脚部の作りにも個性があり、細い棒状の脚や円形の台座、車輪を持つフォルムなど、伝統的な彫刻の枠にとらわれない自由な発想が見られます。これらの要素が作品に軽やかさや動きを与え、独特の詩的な雰囲気を生み出しています。
河村靖夫の作品は、どこか懐かしさを感じさせつつも、明確な時代や文化に縛られない普遍的な魅力を持ちます。静かで控えめな表情と、観る者に無限の解釈を許す柔軟な佇まいが、記憶や感情にそっと寄り添い、深い感動を呼び起こします。
河村靖夫 作品展示情報
📍 Gallery SPACE8510-2
🏡 東京都台東区鳥越
🌐 www.space85102.com
現在、ギャラリーにて河村靖夫の作品を展示・販売しております。
ぜひ、実際に作品の佇まいを感じにお越しください。