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トライトーン・アートラボのGW3日間講座に参加した感想

実質こちらの記事の続きになっています

 さて、前回記事で”ある大きな出来事“と書いたのは、トライトーンアートラボのデッサン講座に参加したことです。参加した経緯や感想を今回はお伝えしようと思います。


参加の経緯

 前回記事でお伝えした通り、私は自分が描く絵に対していくつか悩みを持っており、自分なりに対処法を考えていたのですが、実は対処法の1つとしてデッサンにも惹かれていました。
これまでの受験勉強などの経験上、基礎力の重要性は認識しており、絵においてはデッサンがそれに該当すると考えていたからです。
デッサンは中学の時1度やった程度でほぼ未経験でしたが、1回どこかでしっかり習えば、今ある壁を突破することにつながるのではないかと漠然と考えていました。
 そんな折見つけたのが、トライトーンアートラボのGW3日間のデッサン講座。幸い予定に被っておらず、費用もギリギリ学生が出せる金額だったため、思い切って申し込みました。

トライトーンアートラボとは

上記のサイトを見てもらうのがわかりやすいと思いますが、池袋にあるプロ向けのデッサンスクールです。プロ向けといっても、私のように趣味で描いている人も基本的には受け入れてもらえると思います。

主宰者の成冨ミヲリさんは、『絵はすぐに上手くならない』の著者で、noteで記事も出されています。

3日間でやったこと

 参加者は10人で、高校生から既にお仕事で絵を描かれている方(多分)まで幅広い方が参加していました。
私のように、デッサン未経験者も問題なくついていけるカリキュラムで、まず初日は色々な道具の使い方を教わりつつ、グレースケールを作るところから始めて、最後は立方体のデッサンをしました。
真っ白な石膏の立方体に何時間も向き合い続けるのは初めての経験でしたが、タッチを重ねると徐々に立方体らしくなっていくのが楽しかったです。

形はいびつになっちゃったけど、描いてて楽しかった!

 2日目は、少しレベルアップして円柱。モチーフは2択でしたが、細かい描き込みができるようになりたかったので、柄が細かい木製のモチーフを選びました。
影の捉え方が難しく苦戦しましたが、他の人の描いている様子も見つつ何とか完成。大きく描くことを意識していたので、講評で「堂々としてる」と言ってもらえて嬉しかったです。あと、「奥行きを感じる」というのは意外な指摘だったけど、こちらも嬉しかった。


3日目は、さらにレベルアップして、レンガブロックとバケツの複合。2つのものが組み合わさるだけでなく、質感の表現も難しく大苦戦しました。
色々先生からアドバイスをもらいつつ、うんうん悩みながら描いていましたが、いざ講評で作品がずらっと並ぶと、自分のだけ未完成感が半端なく愕然。
先生からは「タッチにゆらぎがある」「見える情報が増えてその分情報の整理に苦戦している」と言われましたが、あまりポジティブには受け止められず、家でも少し手直ししたほどでした(と言ってもそんなに変化はない)。

感想とその後

 3日目に納得できる絵が描けなかったので、後味はあまり良くなく、「自分は3日間一体何を学んだんだ…」という気持ちになったりもしたのですが、集中してものの見方や簡易的な理論を学ぶ効果は思いのほか絶大で、講座後に絵を描いてみるとこれまでのコンプレックスがかなり克服されていることに驚きました(詳しくは前回記事参照)。
また、先生と1人ずつじっくりお話しする時間もあり、「リアルな絵を描けた時に達成感を感じるのだが、自分はそういう絵が描けないので悩んでいる」と相談したのですが、「リアルの定義を広げてみては?」とアドバイス頂き、まさに目から鱗でした。
これまで自分は写実的な絵だけがリアルだと思い込んでいたのですが、よくよく考えてみれば究極の記号化ともいえる漫画からも自分はリアルを感じていることに気づき…。これからは、“リアル“をもっと広く捉えて、自分にしか描けないリアルを追求していこうと思いました。

まとめ

 他のデッサンスクールに通ったことがないので比較はできませんが、トライトーンアートラボのデッサン講座は、割と自由に描かせてくれながら要所要所でアドバイスを頂けますし、講評も充実しているのでおすすめです。
短期のデッサン講座を定期的に開講しているので、気になる方はホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。



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