タイピング練習のすすめ
この記事はみんなの北星Advent Calendar 2024の記念すべき1日目の記事です。
どうやら私は2022年も12月1日を担当したようです。そのときは「献血のすすめ」という記事を書きました。
今年も何かお勧めしようと思い、専門分野の見地から「エンディングノートのすすめ」と、単なる特技の「タイピング練習のすすめ」で迷ったのですが、クリスマスに向けたアドベントカレンダーの幕開けなので後者にしました。エンディングノートはまた別の機会に…。
特技のタイピング
さて、私は何を隠そうタイピングを特技にしています。昔は「特技はブラインドタッチ」などと控えめに言っていましたが、今は誇張して「爆速タイピング」と呼んでいます。
散々引っ張った後に「言うほど大したことないな…」と思われるのは避けたいので、先に実力のほどですが、現在自宅のインターネットが通信制限中でタイピングサイトが重たいため、過去の写真から持ってきました。(写真が残っているあたり自負感Maxですね…)まあ上には上がいるのですが、結構よいスコアではないでしょうか。
私は仕事柄、長い文章をひたすら打ちますが、考える速度より打つほうが速いので、タイピングスキルは自分の執筆活動のペースをそれなりに強く説明する変数の一つといえます。
学生さんにも、レポートを書いたり議事録を作成したりするのに、タイピングが速いと楽だから練習するように伝えてきました。研究者の場合も、論文執筆はもとより、メールやチャットのやりとりにかける時間を節約できる点が大きなメリットだと感じています。また、インタビューを研究方法としている場合は逐語がデータとして必要ですが、AI文字おこしの精度を補うためにも、まだまだ実用的なスキルだと思います。
タイピング経歴
目覚めは小学生のときです。Windows98の時代だったと思いますが、ソリティアやマインスーパーなどPCにある暇つぶしゲームの中の一つとして、タイピングの練習ソフトがありました。
特にハマっていたのは「打モモ」です🐻タイピングの成果(正確で速い打鍵量)によって運動会の縄跳びだったりお弁当の出来だったりが変わっていくゲームです。(YouTubeで動画をあげてくださっている方がいましたが、映像や音楽を久しぶりに視聴して、私の中のエモいが突き抜けました)。
特にお弁当のゲームは、練習しはじめの頃は黒焦げの塊にしかならず、悔しい思いをしていましたが、負けん気と過集中の性で遊び続けた結果、そのうち、実際には食べたことのない超豪華なお弁当が出来るまでに上達しました。
小6頃に授業でタイピングの回があり、その時点で人よりだいぶ速いということを認識した私は、タイピングを特技ということにして、それ以降も結構な頻度で練習という名の下にPCゲームで遊び続けました。
タイピング練習サイトたち
キーボードを見ずに速く打てるようになるには、まずキーボードの決まった位置に指が置けるように、ホームポジションを覚える必要があります。楽器を弾く方はご存知かもしれませんが、ピアノの練習方法と似ていると思います。
ホームポジションを覚えつつ、やることはひたすら打つを繰り返すことです。日本語は打った文字を正しく変換するのが厄介ですが、多くのタイピングゲームは漢字変換まで求められないので、とりあえずローマ字を見て、ローマ字を打つことを練習した方が速くなると思います。
短い単語を打つ練習だと、タイピングというより素早く文字を判別する視覚探索・視覚走査の能力のほうが関係しそうなので、個人的には長文を打つタイピング練習がおすすめです。
有名・定番サイトばかりです。
私がかつて「モリコ」(イタリアの柔道選手からとった名前)の名でランキング上位を狙っていた「成功タイピング」は見れなくなってしまっていました…。ファンキーランドの「おやつハンター」も休止中みたいです。
タイピングスキルも社会の役に立つ
10代でタイピングに(を)打ち込んだ甲斐あり、大学時代はピア・チューターとして、聴覚障害のある学生さんをサポートするノートテイカーのバイトができました。ノートテイクは、聴覚障害学生さんと一緒に授業を受け、先生の話したことや受講生のリアクションをリアルタイムで専用ソフトに打ち込んで、文字におこしていく支援です。この作業は基本2人のノートテイカーで行い、要約したりショートカットキーをうまく使ったりすればよいので、タイピングの速さは必須ではありませんでしたが、私は先生の話す速度によっては要約せずに逐語で打ち込んでいました。
大学院時代も、インタビューや会議など音声の文字おこしの仕事を1年間やっていました。おこす音声の時間単位で報酬が支払われるシステムだったので、速く打ち込めるほど時給が上がる計算です。
文章の表記に細かなルール(記者ハンドブックに則る)があったため、単に速くおこせば良いというわけではありませんでしたが、やはり打つのが速いに越したことはありませんでした。
見つけた効率の良いやり方ですが、1回目は0.5倍~0.75倍速にして音声を止めることなく通しで聞き、変換ミスなどは気にせずに聞き取れた部分を文字におこしていきます。2回目も0.75倍速くらいで聞き、打ち込みミスや変換ミスなどを直しながら、打てなかったところを追加していきます。最後に1~1.2倍くらいで聴いて確認します。このやり方で、文字おこし作業に慣れてからは大体、音声の2~3倍の時間で作業を完了させることができました。
ちなみに文字おこし用に推奨される音声再生ソフトは色々あるようですが、"Okoshiyasu2"というメジャーな再生ソフトを使っていました。
現在は、インタビューの逐語おこしにはAI文字おこしを併用しています。大変便利ですね!
活用させていただいた文字おこしサービス。
研究仲間におススメされて購入したボイスレコーダー。
快適タイピングのためのアイテム
最後に私が使っているアイテムを紹介します。
タイピングに必要なキーボードは、いろいろなマニアたちの間でおススメされていたREALFORCEを愛用しています。
細かい機能は正直使いこなせているとは言えないのですが、ちょっと油断すると小指で「ああああああああああああ」と打ち込まれているくらい軽いので、ものすごく速く打てます。
自宅では、姉が肩こり予防にくれた左右分割のSculpt Ergonomic Keyboard for Business を使っています。今は中古でだいぶ高くなっているようです…。
左右分割なので、TとY、GとH、BとNの間が離れていて最初は使い慣れませんでしたが、このキーボードで改めてタイピング練習を挟むなどして、今は変わらず打てるようになりました。この記事はこちらを使って打ちました。
これから冬も本格化していきますが、手が冷えるとタイピング速度は半減します!タイピングスキルより前に手を温めておくことが大事なので、温かい部屋でハンドウォーマーが必須です。
もこもこでかさばると邪魔なので、私は仕事ではこの薄めのハンドウォーマーを着用しています。温かいです。
さらに上達するための練習法も募集中です。よろしくお願いします!