ピッチャーの球は浮き上がるのか(3)

ということで、豪速球でもホームベースに届く頃には1メートル近く落下している計算を前回しました。


では、小学生くらいで計算してみましょう。
小学生のピッチャーで100km/hでてれば、結構速いと思います。
1時間で100キロメートル進む、これを前回同様に変換してみます。
3600秒で100000メートルなので、
100000÷3600=27.77…
つまり、1秒で約28メートル進みます。
少年野球のバッテリー間は16メートルなので、
ピッチャーが投げてからホームベースを通過するのにかかる時間は、
16÷27.78=0.576..となります。約0.58秒。

あれ、150キロのときの約0.44秒と比べて、そんなに違いがないのか?
って気もしますが、それくらいです。
で、もし、ピッチャー水平に投げているとすると、その間に落下する距離x=は、前回の公式
$${x=1/2*gt^2}$$
を使って、
X=0.5×9.8×0.58×0.58
x=1.64836

てことで、1.6メートル以上落下します。
??
小学生のピッチャーの身長は?てことを考えると、
たぶん、小学6年生の標準的な身長の選手のリリースポイントが1.6メートルくらいな気がします。
てことはなんと、水平に投げると、ホームベースにバウンドするのです。。
てことは、ストライクを取るためにはちょっと斜め上の角度に投げなければならないわけですね。
斜め上に投げた投球が描くのは、いわゆる放物線です。山なりです。
この放物線を描くように、斜め上に向かって投げる運動を斜方投射といいます。

小学生レベルだと、山なりが普通だということです。
次回は、山なりの放物線、斜方投射の計算でもしてみましょう。

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