Google のアルゴリズム変更、スピードアップデートとは?|3分で分かるSEOコラム
Google は検索において、200以上のアルゴリズムを用いてサイトの表示順位を決定しています。そのアルゴリズムは常に改良されていて、日々、大なり小なり変更が加えられています。アルゴリズム変更の回数が多く、基本的には Google は告知することなく変更を行っているのですが、多くのユーザーに影響しそうな特に大きなアルゴリズム変更に関して、Google ウェブマスター向け公式ブログにて事前に告知されたりします。今回、2018年7月より展開された「スピードアップデート」も、公式ブログにて告知されていたアルゴリズム変更のひとつです。
スピードアップデートとは
スピードアップデートとは、その名の通り、ページの読み込み速度によって順位を変動させるというアルゴリズムです。読み込み速度によって順位を変動するアルゴリズムは以前から存在していたのですが、そのアルゴリズムはデスクトップ向けに表示するページ基準で検索結果へ適用されていました。つまり、モバイルの検索結果においても、デスクトップ向けページの読み込み速度が影響するというズレが生じていたわけです。これまでは、例えばモバイル向けページの読み込み速度に問題がなくても、デスクトップ向けページの読み込み速度が格段に遅ければ、モバイル検索の順位が下降する可能性がありました。それが今回のスピードアップデートによって改善され、モバイル向けページの読み込み速度が、そのままモバイルの検索結果へ影響するようになりました。
スピードアップデートの特徴
スピードアップデートは、より早くページを表示できればできるほど順位が上がっていくというタイプのアルゴリズムではありません。ページの読み込みが本当に遅いサイトにのみ、順位を段階的に下降させます。検索クエリに与える影響も軽微とのことですから、このアルゴリズム自体はあまり気にする必要はないかもしれません。しかしながら、ページスピードを改善することは、そのまま UX (ユーザー体験)の向上につながります。ページの読み込みに3秒かかると、41%のユーザーが離脱するというデータもあり、いかにユーザーがストレスを感じない読み込み速度でページを表示させるかが重要になります。
ページスピードの計測方法
ページスピードを計測するには、Google が提供する PageSpeed Insights が手っ取り早いです。
PageSpeed Insights
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/
画面中央部の検索ウインドウにページスピードを測定したい URL を入力して「分析」を押すと測定を開始し、完了後に測定結果画面が表示されます。Chrome ユーザー エクスペリエンス レポートが十分に蓄積されていれば「ページの速度」の項目が表示されますが、表示されない場合でも「最適化」の項目は必ず表示されますので、こちらを参考にしましょう。最適化の項目の評価が Low だと、スピードアップデートの影響を受ける可能性がありますので、Medium 以上になるように改善することをおすすめします。改善方法については、測定結果ページ下部の「最適化についての提案」の項目に、各々の修正方法が記載されていますので、そちらに基づいて進めましょう。
また、同じく Google が提供する、Test My Site というツールでもスピードを測定することができます。こちらも検索ウインドウに測定したい URL を入力するだけです。
Test My Site
https://testmysite.withgoogle.com/intl/ja-jp
測定結果画面上部には、3G での読み込み時間と、(読み込み時間の長さによる)訪問者の推定離脱率が表示されます。こちらの評価が「要改善」だとすると、スピードアップデートの影響を受ける可能性があります。測定結果画面下部の「優先度の高い修正点を確認」か、または無料レポートを取得して、ページスピードの改善に役立ててください。
まとめ
スピードアップデートの展開による検索順位への影響は少なそうですが、ページの読み込み速度が遅ければ、訪問したユーザーの離脱が高まります。まずはサイトのページ読み込み速度をきちんと測定して、ユーザーが不満に感じることのないよう心がけましょう。
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