一人暮らし(2日)
段ボールを解体し、物の配置をいじると結構まともな部屋になってきた。
仕事が始まる前に乗り込んで正解だと思う。
日に日に足りない部分を補うことで、生活が洗練されていくのを感じる。仕事と共に生活を始めていたらおそらくくたばっていたことだろう。
今日はこれまでの疲れからか、特大昼寝をかました。せっかくいい天気だったのに。
しかし、ここで実感する。生活は連続している。連続しているから生活として成り立っているのだと……
あまりにも当然のことで何を改まって、と思われるかもしれないが私は本当に今気づいたのだ。
昨日の晩ごはんが今日の朝に、昨日の洗い物が今日の朝に、昨日の疲れが今日に、昨日のことが今日にやってくるのだ。そして明日に続く。
時間や年月といった人間が勝手に作り出した概念で切り貼りされ、また私が他者の生活を観光消費する時、他者の生活として切り貼りしている。だからこれまでなかなか気づかなかったのだ。
切り貼りや枠組みの中での生活は、インスタやvlogなんかでもみられる。ネットはネットの枠組みに切り貼りしてやっと載せることができる物で、ネットなんかで生活の連続性は確認できない。私自身の状態がただ変わり、それのために行動して、結果、時間などの枠組みでルーティンとしてみることもできる、ようになる。
朝はこうする、のではない。昨日がこのようにあり、次をこのようにしたいため、これを行う。生きる活動。この活動はいつまでも続く。切り取れない。
そういうわけで私は明日の朝ごはんまで考えて晩ごはんを作る。晩ごはんに時間をかけないことにした。夜は外に出る活動も少ないし、何より風呂やらゴミまとめやらなんやらやることが多い。朝にしっかり活動するため、夜はできるだけ省エネにする。
自分に合うように生きていいらしい。一人暮らしは面白い。たまに少し寂しいくらいで。
あと、やっぱり星は綺麗。
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