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【カードのつくり方25】Fall into autumn 秋に落ちて
秋。いつも不思議な季節だなと思ってきました。
冬から春にかけては、寒さと暖かさが行きつ戻りつする中で、ゆるやかに季節は移ろいます。
やがて青く澄みわたる空が雨雲を抱きはじめたら梅雨。上がりはじめる気温と湿度が夏の扉を少しずつ開けていきます。
最近は、梅雨開けを待たずに、すでに夏が始まっている年もありますが、長い夏はうなぎのぼりの気温と「暑い」の繰り返し。しまいにはその言葉を耳にすることも口にすることにも疲れ果てた、そんな頃。
ある朝、起きてみて、おや? なんだか肌寒い。見上げれば、空が高い。まるで見えない穴にストンと落ちるように、"Fall into autumn"、秋が始まっている。これが、わたしにとっての、秋でした。
「秋」は米語では 'fall'、イギリス英語では 'autumn' 。また、フォールには「落ちる」の意味もあります。秋に木々の葉が落ちることに由来しているのだそうです。
"Fall into autumn" はただの言葉遊びか、あるいはこのメッセージをデザインした人が暮らす国でも秋は落ちるように始まるのか。いずれにしても、もうそろそろ「落ちましょうよ」と思う日々です。
スタンプには、ツキネコの「アートニック」インクの中から、ゴールドやカッパーなどラメ入りのインクを主に使っています。写真でうまく色が出せていないのですが、ぎらぎらせず落ち着いた色合いです。
秋のあいさつに、メッセージを変えて、秋生れの人への誕生日カードにも使えるカードです。
材料
紙:5インチ(約12.5×25㎝)、1枚、白(カードベース)
紙:約11×11㎝、1枚、白(スタンプを押す)
スタンプ:Fall into autumn(Spellbinders)、葉っぱや木の実(Perlenfischer)
インクパッド:ゴールド系2色、ブロンズ、カッパー、こげ茶、紫(ツキネコ)
ペン:金(uni)
つくり方
白の紙を半分に折り、カードベースをつくる。左右開き。
11ⅹ11cmの紙の四方から、葉っぱやベリーのスタンプを押す。
ゴールドのペンで点や木の実の茎を描き加える。
インクが乾いたら、外側から5㎜のところをカッターナイフで四角く切り抜く。これにより、幅5㎜の枠と10x10㎝の紙ができる。
10x10㎝の紙に "Fall into autumn" のスタンプを押す。この紙は斜めにずらして貼るので、その角度を考えてスタンプを押す。
4でつくった枠をカードベースに貼る。
10x10㎝の紙を、斜めにずらして枠の上に貼る。
ヒント!
四角にはダイ(抜き型)を使っています。
中央の四角の下には、薄い3Dフォームを貼っています。