こどもは、まっすぐ走らない。
くねくね走ると思うのは、おとながふらふらしているからで。
寄り道してると思うのは、おとながせかせかしているからで。
こどもは、まっすぐ走ったりなんかしない。
奴らは、斜め上に走る。
走るというより、走り昇るイメージに近い。
離陸寸前の飛行機のように、
ぶおおおおおんとエンジン音を鳴らしながら、
高く高ーく飛び立とうとする。
小さいけど、立派な背中。
置いて行かれないようにがんばらなくちゃ。
「コラッ、しゅんた、待ちなさーい!!!」
今日はまだ、声の届く距離にいてくれて、
ありがとう。
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