歳神さまって、だーれ?
皆さま、あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。
歳神さまがやってきて、お年玉をくださる。そんな元旦がやってきましたね♪
ところで。歳神さまが、どなたなのか。皆さまご存知なのかな?と、ふと思ったので、新春らしく書いてみようかなと。
各神社の御祭神は、皆さまもご存知のように「天照大神」とか「大国主」とか「天神さま」とか、決まった通りの神さまたちが担当されています。
けれど、歳神さまはちょっと違っていて、毎年違う眷属を連れて、日の出と共に何処かからやってきて、一年の「気」をご担当になった後、大晦日の夜に去っていきます。
歳神さま自体は、山から降りてくる農耕の神さまとか、子孫を守る祖先霊の集合体とか、いろいろ言われていますが、つまり「年交代で人間世界に降りて、世界の循環を守り、それによって四季の訪れや、様々なものの変化成長をバックアップしてくださる存在」ということです。
神社というエネルギーセンターを拠点に、人の方がエネルギーを動かしに行くのがデフォルトな、通常の御祭神と違ってね。
歳神さまの場合は、各戸に訪問してくださる。だから「ここが入り口ですよ」って目印になる、門松や松飾りを、置いたり、かけたりするわけ。
そして、家に入った後、しばらく神さまが留まる場所が、鏡餅。「え?!」って思う人、いるかもね。食べ物に宿るんですか?って。
別に神さまがお餅大好きで宿ってるわけじゃなくて(笑)そこに宿っていただけると、歳神さまがお帰りになった後、神さまが宿っていたエネルギーたっぷりのお下がりを、直接体内に取り込めて凄くいいよね、ってこと。
そもそも、神さまが降りてくる時には「依代(よりしろ)」が必要。それはエネルギー体である神さまが、一つところに落ち着くための物体であり、機動力=陽気である神さまが、物体=陰気に宿って、一つの陰陽体を成す大事な過程。
依代(よりしろ)は、神さま以外のものが入らないように、穢れにくいモノが良くて、だから邪気を跳ね返す鏡は、よく使われてる。ほら、神社に行っても、よく鏡が祀られているでしょ?
そういう役割の餅で、鏡餅。もちろん、お餅は生命力の塊である小さな粒「米」からできているから、それそのものにも、邪気祓いの力があるとも考えられてて。よくできてるよね。
年末の大掃除も「歳神さまが直接いらっしゃる!」と思えば、できるだけやった方がいい、そんな気になるでしょう。
実際に歳神さまがいらした時、お年玉としてのエネルギーを、掃除されて空いてる場所に置いていってくださるのですよ。それなら余計に!って感じで、年末の大掃除は捗るのです。
ちなみに、お年玉は「エネルギー」なので。自分で使って回さないと、循環させて別のものに変えていかないと、全部は現実化しないところがミソ。
部分的な「棚から牡丹餅」は想定内だけど、鮮度の良さとか、タイミングとかは、ね。私たちも動いていかないと、です。
くー、どうせなら、年末に知りたかったわ、この話。今言われても、次の年末までは覚えてないわ〜、と嘆かないでね。神仏は、お正月みたいな時かしか、みんなが思い出さなくても、いつだって力を貸してくれるつもりがあるのだから。
年に一度だけのチャンスを逃した!
ではなく。ここからが、始まり。
さぁ、歳神さまに「明けましておめでとうございます」って、「今年もよろしくお願いします」って、「実るように、いっぱい踏ん張ります、ありがとうございます」って、言ってご縁を深めておきましょ。