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背番号23 ありがとう23
2024.10.2 青木宣親の引退試合
まさに「THE CAPTAIN」にふさわしい一夜だった。
ラストゲームでも2本の安打を放ち、日米の21年間で計2730本。大卒入団の選手としてはぶっちぎりの大記録だ。イチローもコメントしていたが、高卒入団だったらどんな記録を残していたんだろうと夢見てしまう。
※大卒入団だと金本知憲2539本、長嶋茂雄2471本、同期の鳥谷敬は2099本。
引退セレモニーでは早稲田大学野球部の師も花束贈呈に登場。青木、男泣き。大学時代の彼のことはよく知らないが、ドラフト4位でヤクルトに入団したとき、年間200安打打ったり、日の丸を背負う選手になるなんて誰も想像していなかったのではないか。
面倒見がいい彼がいたからこそ、村上は球界を代表する選手になれた。外国人選手たちもチームに馴染むことができた。2021年の日本一も、青木の存在が不可欠だった。
🏆
2024シーズンの青木は、代打で出場することが多かった。ここぞというシーンで打てない時は本当に悔しそうな顔をするが、いつだって下を向かずに瞳はめらめらと燃えていた。今気づいたが星飛雄馬みたいな顔だ。でもまつ毛は意外と長い。
誰よりもチームを愛し、負けず嫌いな青木だからこそ、2年連続Bクラスという現状に歯ぎしりしていたことだろう。打てない自分に腹を立てていたことだろう。そして、かわいくてたまらない後輩たちにチャンスの順番をまわしたのではないだろうか。
満員の神宮球場。ファンは試合前から泣いていた。円陣(燕陣?)のときに村上も泣いていた↓
外国人助っ人というよりも「かけがえのない仲間」となったオスナが打った。サンタナが打った。未来のキャプテンとして期待される長岡も打った。先発高橋奎二のピッチングも今シーズン最高だったのではないだろうか。引退試合で勝てて本当によかった!
⚾️
かつてともに戦った仲間 (鳥谷!マクガフ!ココ!ダルビッシュ!イチロー!) からのビデオメッセージのあとに、いよいよ引退スピーチ。
青木らしい、真っ直ぐで飾り気のない、すばらしいスピーチだった。こんなん泣きますよ。泣くよ!
イチローさん、バシッと決められるか分かんないけど、とにかくしゃべります。想いを。ついに、この瞬間がきてしまいました。
こんなに盛大に送り出してくれたファンの皆さん、球団関係者の皆さん、心より感謝を申し上げます。最後まで残ってくれた広島カープファンの皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございます。
気付けばプロに入って21年間、夢中になって突っ走ってきました。引退発表後、各球団の方々の心温まるセレモニー、本当にうれしかったです。
出会いは何事にも代えがたい大切な宝物です。プロに入って21年。自分の生き方は間違っていなかったと、出会った皆さまが日々教えてくれました。自分に関わってくださった皆さんに感謝しています。本当にありがとうございます。
いつも信じてくれた両親、ヘトヘトな体を治療した院長、本当にありがとう。そして、頑張り屋の妻、佐知。いつもそばにいてくれてありがとう。佐知がいなければ、ここまで野球を続けることはできませんでした。心折れそうなとき、自分の話を聞いてくれたり、励ましてくれてありがとう。そして、2人の子供たち、「ナイスヒット」って言ってくれるのがうれしくて、パパは頑張りました。いつも応援ありがとう。
(スタンドのファンから「泣かないで!」)
泣きますよ、泣くよ!
21年も野球やったんすよ!
泣きますよ。
アメリカから帰ってきて、素晴らしい仲間に囲まれ、本当に豊かなものになりました。その仲間たちに囲まれ、こうやって送り出してくれること、本当にうれしく思います。本当にありがとう。
いつも応援してくれたファン、いつも本当に温かい声援をありがとうございました。そして、この、自分が愛したこの球団を、よろしくお願いします!
また会いましょう。
本当にありがとうございました。
いつかまた、そのどでかい愛とともに、スワローズのユニフォームを着てくれること、さらなる伝説を築いてくれることを信じています!