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28歳、等身大の考えごと

今年に入ってからというもの、体調があまりよくなかった。けれど、先週からまた農家に行き始めて体調も回復してきたように思う。2年前から、鬱の改善のために農家の仕事に週に何度か行っていたけれど、今年の1月は他のことに力を入れたいこともあって実験的にお休みしていた。

そうしたら新潟は1月大雪だったこともあり、日照時間が短く、雪で歩道も埋まっていて、散歩もろくにできないので、日光浴びたり、適度な運動をしたりすることができず、体調が悪い日が多かった。ほとんど引いたことのない風邪も引いたので、免疫も落ちていたようだった。

でもそれがまた改善しつつあるので、やはり農作業で少しでも太陽のある時間に外にいたり、体を動かしたりできるのは、冬の新潟暮らしにおいてはとてもありがたい。

ダイエットYouTuberが、「痩せたい人は文句を言わずとにかく毎日1万歩歩け!」とか言ってたけど、移動が基本車なうえに雪が降ってたり、降っていなくても雪が積もって歩道なんてなくなっていて、車道を歩いたら轢かれるような雪国ではそれは無理なんだ……と思っていたらそのYouTuberも雪国に行ってみて、その暮らしに驚いて、過去の発言を反省していたわ……(よくやった)


さて、高校の頃からの友達が、家族の事情と転職によって新潟に帰ってくることを考えているらしい。転職の話の流れで、改めてどんな仕事をしてきたのか、これからどんな仕事につきたいと思っているのかという話を聞いた。今までもよく仕事の話は聞いていたけれど、なんとなく会社のやっていることくらいの話だけで、その友達の専門的な業務についての話を聞いたのは初めてだった。

自分も社会人になって6年間、いろんな経験をして頑張ってきたなぁ……と最近思うけれど、友達も同じようにいろんな経験を積んでいるようだった。彼女の場合は農業のシステム化や野菜を良い品質で育てるための肥料やそのタイミングなど、農業のシステム化・効率化などについての専門知識をたくさん持っていた。そして、同僚や後輩のこともよく考えているのがうかがえた。

自分がもがいていた数年、知らない間に友達もみんなもがいていて、同じように成長(変容?)しているんだなぁ、と思ったらみんながんばってるよな…尊いね…という気持ちになった。

そして、やっぱり尊敬できる友達だなぁと思った。そんな友達が新潟に帰ってきてくれたら嬉しい。一緒に畑なんかもできたらいいなぁと思う。


一方、私はコンクールに向けて、また作品を書き始めた。間に合うかはわからないけれど。モチベーションを上げるために有名な脚本家さんが話しているラジオを聞いた。そこで、「(脚本の仕事を)辞めたいと思いながら、もう何十年もやっている」と言っていて、なんだかなぁという気持ちになった。

脚本の学校の同期たちも、みんなコンクールに出すために一生懸命作品を書いていたり、若者はお金がない中で脚本家という仕事に夢を見て(見させられて)投資して脚本の学校に行ったりしている。そして、まだ積み上げきれていないキャリアを半ば捨てるかのように、創作に集中しなければ簡単には成り上がれない。キャリアは捨てないまでも、仕事をしながら限られた時間で、通るか通らないかわからないコンクールに向けて必死に書くしかない。

そんな日々を送っている若者が山のようにいるのに、有名な脚本家さんばかりが使われたり、その脚本家さんは辞めたいなんて言っていて。他にも人気の脚本家さんが「(脚本を書くのは)別に楽しいわけじゃない」と言っていたのを耳にしたこともある。「だったらわたしのほうが楽しく書けるよ、私に書かせてよ」と思ってしまうこともある。脚本でお金がもらえる、そんなわたしから見たら素晴らしい環境にいるひと人たちがそういうことを言っていると、なんだか虚しい気持ちになってしまう。

でも、その人たちに面と向かってそれを言えるほどわたしは書けていない、と思った。だから、面と向かって堂々と言えるくらい書く。そうしたらなにか変わるかもしれないなと思う。


今は仕事も楽しいし、創作活動も時間の捻出に苦しみながらも何とかやっている。けれど、フリーランスとして売り上げを立てながら、脚本も自分が満足いくように書いたり続けたりするのは、特に時間や自分の頭のキャパ的に難しい。かといって健康害して鬱っぽくなるのは避けたいので、農作業もやめられない。お金も稼ぎながら、健康も維持しながら、創作活動もしながら自分の仕事を持つ……この生活は簡単ではない。

客観的に見れば、個人にお仕事をくださる方がいて、素敵な方々に囲まれて毎日楽しく仕事をして、農作業もして美味しいものを食べて、それなりに満足できる暮らしができているとは思う。そんな状況にはとても感謝している。でもいろんなことの時間や思考のやりくり、バランスをとることに必死で、このままこの生活を続けてていいのか?と毎日のように思う。全部やめてバイトしながら書くだけの生活とか、興味ないことでもいいから毎日同じ時間に帰れて毎月固定の給料がもらえる会社員になりたい、とか思ってしまったりする。


それに、今だけじゃなくて未来のことだって時々考える。自分より少し年上で、子育てをしながらも、自分の仕事をつくってがんばっている人を見ると、「自分は数年後どう生きていたいんだろう?」と思う。

今急いで結婚や出産をしたいと言う気持ちはないけれど、あとになって後悔はしたくない。でも結婚や出産は自分1人でできることではないので、ご縁やタイミングを待つしかないと思う。10年後、家族や子どもがいる未来を自分は歩んでいるのか?それともまだ夢に向かってもがき続けているのか?

数年後に理想の暮らしができているように、今何をすべきなのか。そもそもその理想はなんなのか。答えがないことを求めるのはいつだって難しい。でもここまで何とか困難に立ち向かいながら、少しずつ理想の暮らしに近づいてきたから、そんな自分だからきっとこれからも大丈夫と言う自信と、これで合ってるのかなぁ?という不安を毎日行き来している。


「結婚ルートかキャリアルートか(はたまた、夢を追うフリーターみたいなルートか)の何択かのなかから生き方を選ぶことになる」

って、学生の頃とかによく年上の女性が言ってた気がする。当時は、そんなわけあるか!人の生き方は何万通りもあるだろ!と思っていたけど、あながち間違っていないのかも、とか思ってきてしまった。わたしも歳をとったなぁ。

でも、そこから選ばなきゃいけないというより、何を大事にしたいかで、それ以外の選択肢が自然と消えやすいってことなんだろうなと思った。無理に結婚したいわけじゃなければ、マッチングアプリなどで恋愛をすることに時間を割かなくなるし、逆に恋愛して結婚したければ夢のために投資するより出会いや自分磨き(って言われるようなこと)にお金をかけたくなる人も多いだろうし。


ま、とはいえ全部諦める気もないし、諦めなくていいし、人生人の数だけあるよな!って気持ちなんだけど(だから頭がこんがらがってるんだと思うけどね!!)

そんな28歳の等身大の最近の考えごと(悩みごとってほど重く考えてはないので!)でした…!

追記:投稿後に、見知らぬ方だけどこんなポストを見つけて、近い感覚かもなぁと思った↓

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そい|内藤千裕
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