そい|内藤千裕

大豆に似ているので、「そい」と呼ばれています。エッセイやシナリオを描きます。 社会のことや、人と人との関係性について、ドラマ分析なども。時々暮らしの中で起きる奇跡みたいなことも。

そい|内藤千裕

大豆に似ているので、「そい」と呼ばれています。エッセイやシナリオを描きます。 社会のことや、人と人との関係性について、ドラマ分析なども。時々暮らしの中で起きる奇跡みたいなことも。

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    短編シナリオを載せていきます。ぜひ感想もらえたら嬉しいです。

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ドラマ「逃げ恥」考察:逃げ恥を100回見た女が語る見るべき10のポイント

わたしはTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(以下「逃げ恥」とする)を、2016年に放送されて以降2020年5月現在までのあいだ、冗談抜きで100回は見てきた。 100回というのは100話という意味ではなく、10話すべて×100回という意味だ。100回見るともう次にどういう展開になるかはわかっているし、セリフもほとんど覚えているので、もしも、もしも新垣結衣の代役をしなければならないということが起きてもできる自信がある。それくらい見ている。 ちなみにわたしは普段はテレビと

    • そいが影響を受けた100のコンテンツ

      友人あんちゃんとやっているPodcast「午後3時の交換日記」にて、それぞれに影響を与えたコンテンツを書き出すという取り組みをしてみました。 わたしがどんなものに触れてどんな価値観を形成してきたのか、その輪郭のようなものが見えてくるかもしれません。 そして、同じ時を過ごしたみなさんはきっと、平成を振り返ってエモい気持ちになるのではないでしょうか…? ぜひ音声と合わせてお楽しみください! モーニング娘 おそらく一番古いコンテンツの記憶。おうちでカラオケできる機械で歌って

      • 令和の恋愛ドラマと性的同意

        今(2024年秋クール)やっている「私たちが恋する理由」というドラマを観ているのだけれど…… https://www.tv-asahi.co.jp/watakoi/ 1話から、気になるシーンはあったものの、先週と今週(2024年11月9日,16日)に放送された5,6話を観ていて、 と、倫理的に気になるシーンが多すぎて、さすがに楽しめなくなってきたので、わたしの気になった点と、その何が問題なのかを、少し長くなるがまとめてみようと思う。 はじめに ちなみにわたしは生粋の

        • みんな!相手に合わせる恋愛はやめよ!

          最近こういう投稿多いですよね。 これを見て「なるほど…」と思うと同時に、 「やべぇな〜」 と思う。なぜヤバいと思うかというと、 ① 男の好きな女になった方がいいという視点 上のツイートに関しては、たしかに自分の恋愛経験と照らし合わせても、そういうひとが多いのかも?とは思いつつ、「多い」という話でしかないので、男の人みんながそうというわけではないと思う。(当たり前だけど) そして、「尽くさないと…」と相手のために無理にがんばりすぎてしまっていた女性がもしこういうツイ

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          大好きな人、大好きな町

          「この町が好きだ」と思うのは、どういう時だろう? 「その町の景色に心打たれる時」かもしれないし、人によっては「その町にいる自分を好きでいられる時」かもしれない。わたしは、というと…… わたしは2年前に地元である新潟に戻ってきた。もともと住んでいた町からは30分ほど離れた場所に今は家族と住んでいるので、UターンではなくJターン。(Jターンとは、生まれ育った故郷から離れて暮らしていた人が、故郷に近い地方都市などに移住することを指すらしい。参考) 地元の友達とも時々会うが、こ

          大好きな人、大好きな町

          わたしの暮らし、わたしの道具

          "SDGs" と聞いて、「あぁこういうことね!」としっくり来る人は実際どれくらいいるのだろう…?でも実は、古くから日本人に馴染み深い感覚なのではないか…? というのも、私は地元新潟の燕三条地域でものづくりのPRの仕事をするようになり、その感覚が言語化された。 関わっているのは150年続く鍬専門の町工場。鍬の需要低下により、今後は鍬以外の物も製造・販売できるよう、自社ブランドを設立。 その名も「野鍛冶やまご」。 「野鍛冶」とは江戸時代にあった職業で、包丁や農具・漁具、

          わたしの暮らし、わたしの道具

          社会問題は終わらない。野木亜紀子が描く社会問題【『ラストマイル』感想】

          わたしは過去に100回『逃げ恥』を見ており(考察記事はこちら)、もちろん『アンナチュラル』や『MIU404』も好きで何度も見ている。 つまり、野木亜紀子さん脚本作品の総視聴時間数は、他に例を見ないとも言える。(ほぼ逃げ恥だけど…) そんなわたしが、この8月に公開された映画『ラストマイル』を見ての感想を書き残したいと思う。(同じく野木亜紀子作品のファンである大学生の友人らと話したことも踏まえて、書いていく。) ラストマイルでは、アンナチュラルやMIU404のファンが喜ぶよ

          社会問題は終わらない。野木亜紀子が描く社会問題【『ラストマイル』感想】

          【Podcastをはじめました!】午後3時の交換日記

          去年の秋頃から計画していたのですが、大切な友人とPodcastを始めました。 2人ともフリーランスで、会社員の人よりも雑談をする機会が少ないのですが、その割にふたりとも日々いろんなことを考えて過ごしているタイプ。 なので、生活する中で考えたこと、時にモヤモヤしたことなど、自分の中にあるまだ言語化されていないようなことを、音声配信を通じて、言葉として紡いでいけたら…というきっかけではじめました。 一緒にPodcastをする友人あんなさん(あんちゃんと呼んでいる!)とは、「

          【Podcastをはじめました!】午後3時の交換日記

          【番組出演録】分かりやすさの怖さ

          AbemaTVの『ABEMA Prime』という番組から出演オファーをいただいて、出演してきた。(アベプラと呼ばれているやつ!) TBSの特番に出演したことはあったが(CMまたぎまでしたw)zoom出演だったし、それ以外も地方テレビにちょっとだけ出演したりというだけでスタジオ出演(しかも生放送)は初めてのこと。 ネット番組なのである種どこにいる人でも見ることができるもの出演することに。 ▶アーカイブ動画はこちら なんの内容で?というと、この「誕生日コンプレックス」につ

          ¥300

          【番組出演録】分かりやすさの怖さ

          ¥300

          最後の梅干し【短編シナリオ】

          ○片桐鉄工・外観  古い小さな工場。 ○片桐鉄工・事務所内  山口あさ子(58)が、パソコンの前で仕事をしている。作業着の濵田樹里(30)、事務所に入ってきて、帽子を取ってお辞儀をし、 濱田「お休みいただいて、ありがとうございました」 あさ子「大変だったねぇ。一緒に住んでたんでしょ?」 濱田「そうっすね」 あさ子「もっと休んでもよかったのに」 濱田「(笑いながら)そんなシャバいことしてらんないっすよー」 あさ子「まーた、そんなこと言ってぇ」  あさ子、濱田の腰を強めに叩く。

          最後の梅干し【短編シナリオ】

          ありがとうと暮らす

          今日は3月14日、ホワイトデー。少し時間が経ってしまったけれど、バレンタインデーの思い出を。 最近、Instagramをよく見るようになり、今年のバレンタインデーは、そこで見つけたクッキーと、チョコレートチーズケーキを作ることにした。 クッキーは、仕事でお世話になっているデザイナーさんの家族にあげるために、そのおうちで飼っている猫ちゃんの模様の型抜きクッキーを作ってプレゼントしよう!と思いたった。 猫の型と、かわいい猫が描かれたカンカンも買って、そのお家の猫ちゃん3匹の

          ありがとうと暮らす

          地方でのキャリア ~自分をいかして働く~

          「起業」や「副業(複業)」、「フリーランス」や「NPO」という言葉がまだまだ身近でなかった2010年代に学生時代を過ごし、社会人になったわたし。今は新潟でフリーランスとして活動していますが、どんな経緯で今に至るのか。 単なるわたしの長い経歴のようでありながら、これからキャリアをスタートさせるひとや、地方で働くことに興味がある人、自分をいかして働きたいひとの、なにかの参考になればと思います。(目次ごとに、気になるところを読んでいただいてもよいかと!) 周りに理解されず苦しん

          地方でのキャリア ~自分をいかして働く~

          クレープ屋で800円の宝石を買った

          昨夜、地元の冬のお祭りの屋台で、子どものように出店でなにか買おうと歩いていると、 とあるクレープ屋のメニューに気になる2文字。 「💎宝石」 一度はスルーしたものの、やはり気になる。 私「ねぇねぇ、さっきのクレープ屋さん、メニューに宝石って書いてあったよ。なんだろうねぇ??」 一緒に行った父と母、そしていとこのお姉ちゃんに話しかける。 母「なんだろうねぇ(全然聞いてない)」 いとこ「なんだろうねぇ(全然聞いてない)」 完全にあしらわれる。 他にもクレープ屋はあっ

          クレープ屋で800円の宝石を買った

          双極性障害は、心が弱いからなるわけじゃない。内藤千裕さんが感じる誤解と、病気との付き合い方

          誤解は、やっかいだ。 良かれと思って言った一言が、相手を傷つけてしまうことがある。けれど、相手がなんで傷ついているのかわからない。傷ついていることにすら、気づかないかもしれない。 「あぁ、誤解しがちなやつ、いるよなぁ」と思ったあなた。これは、僕やあなたの話です。だって、誤解してる本人は、そのことに気づけないのだから。 「双極性障害への“やさしい誤解”で、くるしんできたんです」 と、打ち明けてくれたのは、「そいちゃん」こと、内藤千裕さん。新卒から、会社に所属しつつフリーラ

          双極性障害は、心が弱いからなるわけじゃない。内藤千裕さんが感じる誤解と、病気との付き合い方

          自分の夢でえぐられた傷

          わたしは毎日たくさんの長い夢を見る。そしてあまりに鮮明に覚えているので夢日記を書くことにして、毎日スマホのメモ欄に残している。 夢の中では、竹内涼真と付き合ったり、菅田将暉が教祖の宗教にハメられてしまったり、いろいろなことが起きて、夢によって朝の気分がかなり左右される。 そんな中で、前に付き合っていた人が時折夢に出てくる。基本的には、本当にしんどくなって別れた相手(別れたあとはしこりがとれたように幸せと自由を取り戻したような感覚になった)ので、夢に出てくると嫌な気持ちにな

          自分の夢でえぐられた傷

          もういい加減24時間テレビを変えてくれ

          「もういい加減24時間テレビを変えてくれ…」 これはわたしがもう何年も思っていること。今年も24時間テレビが終わった。少しでもなにか変わっていたらいいなと思って見てみたけれど、やっぱりアップデートされていなかったな、という印象。 わたし自身「双極性障害」という障害を持っている立場であり、大学時代から障害者の権利について学び、考えてきた立場から、24時間テレビについて思うところを書いていく。 がんばらなくても生きていける社会に 一番に思うのは、障害者にがんばらせるのでは

          もういい加減24時間テレビを変えてくれ