アニメ アイドルマスターシャイニーカラーズ先行上映全6作を全て見終えて
シャニアニ2ndseason第3章を見ました。
長い戦いがやっと終わった気分です。
1stseasonの感想はこちら
2nd1章を見てきた時の感想はこちら
という事で2章の話から1話ずつ思い出しながら書いていきます。
5話
ノクチル回。天塵回ですね。1章見終わった時に季節ズレてるから海に飛び込まない天塵は天塵と呼べるのか?という話をしましたが、まぁこれは天塵とは呼べない。
5話は天塵前半部分のアニメ化だけに止めてアニメオリジナルである6話と合わせてある程度納得は出来る処理になってたかな。
お馴染み「てってんてててん♪」がどこの振り付けなのか、口パクが実際どのように行われたのか。主にこの2点が映像化した事による意味でそれ以外はまぁenza版で天塵読んでとしか言えない出来。
多分これノクチル一切知らずに見たら掲示板の人たちと同じ感想しか出ないんじゃないでしょうか?このユニットの初見の印象最悪だと思う。
6話
多分これ2ndseason全体通して1番賛否両論分かれる回。
3話はキャラの全員それぞれの動きに意味が見えたけどこの話に関してはかなりがっつり透と真乃に焦点当てちゃってるのでそこ以外見えづらくなっちゃってる部分がある。
1期が好き、または好きだけど不満はあるし面白くはなかった俺みたいな人は評価するけど1期が本当に合わなかった人は無理な回で1期7話W.I.N.G.回酷評してる人は絶対この回嫌い(断言)。
屋上での真乃と透の会話、同じ物を見ても違う意見が出るという事、そしてそれを受け入れる事。
シャニマスが書いていたコミュニケーションをアニメらしく表現してる回。
1期は散々空を見上げてた意味が分からなかったのにここではちゃんと空模様に意味を持たせてくる。
なんで1期全体通してこういう表現出来なかったの?予算?スケジュール?という不満が出る程度には1期のやりたい事を2期のテンポ感で出来てた回じゃないかなとは思います。
7話
アンティーカ感謝祭回。
川での撮影がシンフォニックスチームになってる事以外文句無し!
余談ですが3週目に見に行ったので特典がここの摩美々フィルムでした。
なんで1番文句あるシーンのフィルム引くねん。
しかも係のお兄さんがラブライブとアイマスの区別ついてなくて最初虹ヶ咲の色紙渡されました。
話を戻します。
感謝祭→シャニソンアンティーカシナリオ2→アニメとこれで形を変えて表現されるのが3回目となるストーリーですがアンティーカにとって核になる大事な話なのでアニメでも見れて良かった。
子供時代の咲耶のビジュアル披露や動きが付いた事で他の2つともまた違って新鮮に見れましたね。
1番泣いた。
8話
薄桃色回。個人的にはめちゃくちゃ残念な回。
酔ってる千雪さんの演技はすっごい良かった。
事務所のドアに頭ごんってする甜花ちゃんも良かった。
泣き崩れる千雪さんも良かった。
映像化されたメリットと映像化されたデメリットが同時にめちゃくちゃ出てたなと思う。
まずここまで重要視されてきた目の動きでの感情表現。この回は目が泳ぎすぎ、甘奈と千雪さんの目が一切合わなくて視線が動きまくる。映像としてここの瞳アップが気持ち悪かった。
噛み合わない会話の表現を早口にしすぎ。被せすぎ。もっと絵も声も良く出来たはず。
まぁもちろん薄桃色に関しては初見の衝撃、思い入れ等があってジャッジが厳しくなってる自覚もあるんですけど、それにしても尺に収める為に色々酷くなってて桑山千雪が不安定で怖すぎる。
まぁ文句は言いつつ泣いたので俺の負けでいいです。
9話
The Straylight回。色々不十分ではあるけど愛依ちゃんを描くっていう軸が定まってる事で他の回に比べて「これやらないんだ」「これ見たかったのに」は無かったかも。もちろんモノマネも見たかったし、10話であすみちゃん出るならさなぴーも見たかったですけど。
あさひのミュージカル出演もまぁ前半部分削っても違和感ない程度にあさひの突拍子の無さはちゃんとアニメでも描かれているのでそこまで気にならず、冬優子の頼もしさもしっかり描かれているし、愛依ちゃんの最後の決意までの導線もちゃんとしている。
1章2章と比べて3章は全体的に原作シナリオの解体と翻案が丁寧だったなと思います。
鏡を使った「あたし」と「うち」の表現はお見事。
10話
放クラ回にハズレ無し。メインで扱われているエピソードは【かきまぜたら*ミルク】園田智代子のコミュ。ユニットストーリーではなく個人コミュらの引用は予告見た時に衝撃だった。
他と違って限定PSSRのコミュだから「アニメ見るよりenza版やった方がいい」で済ませられない話だし。
2ndseasonは明確に『なりたいアイドル像』と『ユニットである意味』がテーマとして扱われているので確かに放クラはこの話を持ってくるのが一番だなとは思う。
カメラマンの真山由佳さん、めちゃくちゃいいビジュアルと声のキャラだった。
瀬野あすみちゃん。283プロの書類審査には受かるのが分かる可愛さだった。君もきっとアイドルになれたよ。
誰かを照らす、笑顔にするのがアイドル。そしてそのアイドルの笑顔を作る影になる事を自分で選ぶ人が居る。そしてこの世界にモブなんていない。
まさかここでYOUR/MY Love letter文脈入れてくるんだという驚き。
まぁ1期はモブはモブとして扱ってましたけどね!
悩む智代子を見守る皆の視線、言葉を待つ姿勢、そして全員のなりたいアイドル像。
いい話だったな。
11話
超々変則的G.R.A.D.浅倉透回。こういうやり方出来るんだ!?出来るんならなんで1期はこうしなかったの!?なんで?!ねぇ!?なんでなの!?
って言いたくなるくらいいい改変でした。イルミネの扱い以外は。
6話と11話の真乃と透の会話の変化が良い。
水たまりを使った真乃と透の心情描写の差も良い。
心臓とバズを抜き出してこの話にするのは本当に見事。
俺がシャニアニに求めてた物はこういうのよ。
イルミネの扱い以外は。
12話
ライブ回。想像通りイルミネとノクチルと全体曲だけで他は裏側で省略。仕方ないね。
自分はまだステージに立つ資格が無いんじゃないかと悩む小糸ちゃん、その背中を押す気持ちも込めてステージで歌うイルミネ。
そう、アニメ2期は浅倉透がアイドルの形を掴みかける所で終わるんでノクチルは他と違って『なりたいアイドル』『ユニットである意味』の問いかけは無いんですよ。彼女たちはまだ幼馴染であるというだけで完結していてユニットではない。そこから一人だけ一歩先に行ってしまった浅倉透の構図。
あるかどうかは分からないけど3期でちゃんとユニットになれるといいね。
アスファルト鳴らしてくれ。
ここからは現実世界の話なんですけど、シャニマスって2ndライブでノクチルがサプライズ発表されるはずだったんですよね。でもコロナで2ndは中止になってしまった。
そして彼女たちの初めてのステージは無観客の配信ライブになった。それが天塵の「花火じゃなくてこっち見ろー」の誰も見ていないライブと重なってこっちの感情を揺さぶったんですけど、アニメではその天塵の後半は削られている。
だからこそアニメでは初めてのステージで観客の振る青いペンライトの海へ走り出す浅倉透が、ノクチルが見れた。
ここだけでアニメになった意味があったなぁ。
当時MUSIC DAWNリアルタイムで見てた人でこの「いつだって僕らは」泣かない人居る?ってくらい泣いたけど、まぁここは思い出ボム直撃しただけなのでアニメとしての評価ポイントにはならないんですが。
でもそれを除いてもカメラワークも演出も良かった。
プリズムフレアも良かったなぁ……
1期12話は俺の見た1stは!こんなもんじゃない!Catch the shiny tail無しの1stなんてあっていい訳が無い!って本気でキレてた最終話のライブを2期はこんな穏やかな気持ちで見れるとは思わなかった。
2ndseason全体を通して
なりたいアイドル、ユニットである意味という二本の軸で原作エピソードを拾いながら1本の線として綺麗に構成されていたと思います。
1期に比べてテンポ感も良くなってたし、決して手放しで褒められる出来ではないものの完全なファンムービーだった1期と比べてシャニマスを知らない人に見て欲しいと思える物にはなっていた。
そう、イルミネの出番以外はね。
真乃と透がアニメオリジナルストーリーの軸になってるせいで小糸ちゃん以外の4人が割食いすぎ。
なんでCatch the shiny tailに続いてイルミネはStar n dew by meの映像化の可能性も奪われないといけなかったんでしょうか?
すごいめぐるちゃんじゃなくて、めぐるちゃんが好きだから意味がなくても、そばにいたいなって……はこのテーマで必要だったんじゃないですか?
2nd1章感想の時に1話が嫌いだって書いたけどほんとあんな1話やるならイルミネ回を作って欲しかった。
3章の内容、演出、素晴らしかったです。それだけにこれだけが心残りです。
一生許せないと思う。
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